ホントの恋を見つけるまで
1章
6話
とある朝

スマートフォンの目覚ましが鳴り響く、ジリリリリッ
スマートフォンの画面をスライドさせてアラームを止める。

絵梨花「ん〜!いい目覚め!」
目を擦りながら呟く

ベッドから降りて、テキパキと
身支度をする
リビングに行くと、お母さんが台所に立って作業していた。
絵梨花「お母さん。おはよー」

母「あら、絵梨おはよー。学校には慣れた?」

絵梨花「うん!何とかね♪」

母「何か良いことでもあったのかしら?すごい機嫌良いわね?」

絵梨花「えっ!ふ、普通だよ!」

母「ふ〜ん」
疑いの目で見てくる。

母「じゃあ、今日も学校頑張ってね!」

絵梨花「うん!行って来まーす!」

あたしの名前は生田絵梨花。
お父さんとお母さんの3人暮らし。
実は、お父さんの仕事の都合で引っ越しをした。
知らない土地、知らない場所、知り合いもいない。




転校生初日はかなり緊張したけど、クラスのみんなはいい人ばっかりで安心した。
でも、一番は…

絵梨花は学校に着き、教室に入ると1人の男子に視線を送った。

あたしの隣の山田太郎くん!

人生で、初めて一目惚れをした。
見て話した瞬間ビビッときた。
なんで、太郎くんの事ばっかり考えちゃうんだろ?

太郎くんは彼女はいるのかなぁ…
聴きたいけど、なんて思われるかなぁ…

まいやんとなぁちゃんにさりげなく聴いてみようかなぁ

でも、太郎くんの事好きだって気付かれるかなぁ?

そう悩みでいると、まいやんが気付いて手を振ってきた。

麻衣「あっ!生ちゃん!おはよー!」

絵梨花「あっ!お、おはよー!」

平常心、平常心!

絵梨花「みんな。おはよー!」

健太「絵梨花ちゃん!おはよー!」

七瀬「おはよー」

太郎「おはよ」

絵梨花が席に着くと、健太が絡んできた。

健太「絵梨花ちゃん!今日も可愛いね〜」

麻衣「健太!うっざー!チャラ男!」

健太「なんだよー。おれは正直に言ってるだけだって!そう言う麻衣も可愛いよ〜」

麻衣「えっ照!。ばっ!バッカじゃないの照!」

みんなで笑っていると、横目で隣の太郎くん見る。

絵梨花(やっぱり笑顔もかっこいい照。)





放課後・・・・





なぁちゃんが太郎くんに話しかけてきた。

七瀬「太郎。今日帰り空いてる?」

太郎「ん?今日?」

少し黙って

太郎「あっ!ごめん!今日大事な用事あって、早く帰らないといけないからまた今度ね」



七瀬「そうなんや。分かった。また今度やね」


太郎「んじゃあ、先帰るから!」

そう言うと太郎くんは、教室を急いで出て行った。

健太「なーんだアイツ?そんなに大事な用事なのかね?」

麻衣「珍しいね」

健太「あっ!実は"コレ"だったりして」

笑いながら小指を立てる

絵梨花(えっ!)

すぐ、まいやんが反論した。

麻衣「健太!太郎に限ってそんな事ないよ!もしいたら、あたし達に紹介するでしょ?」


健太「冗談で言っただけじゃん」

絵梨花(良かったぁ…冗談かぁ…)
と安心しているとなぁちゃんの方を見ると俯いていた。

絵梨花(もしかして、なぁちゃんも太郎くんの事…)

麻衣「なぁちゃん帰ろ?」

七瀬「う、うん」

健太「絵梨花ちゃんも、帰ろーよ」

絵梨花「うん。帰る」



家に着き、リビングのソファーに飛び込んで、ため息をした。

絵梨花「そうだよね。幼なじみだもんね。好きにならない方がおかしいよね」
と呟いていると、お母さんが台所奥から出てきた。

お母さん「何1人でしゃべってるの?」

あたしはビックリして、飛び起きた。

絵梨花「い、いつからそこいたの!?」

母「最初からだけど?それよりも駅中のデパート行って来てもらえない?おつかい頼みたいんだけど」

絵梨花「えっ!今から?」

母「ネギ買い忘れてちゃって笑
1000円渡すから、お釣りで何か買ってきてもいいから」

絵梨花「もー!しょがないなぁ」

渋々お金を受け取り、おつかいしに行くことにした。


駅に着き中に入った。

絵梨花(1人で来るのは初めてなんだよね…デパートどこだっけ?)

ウロウロ歩いていると、オシャレなガラス張りのカフェがあった

絵梨花(わぁー、オシャレなお店)
と、店内を見ると見たことある人が、女子と2人きりでしゃべっていた。

絵梨花(えっ?あれって?)

絵梨花(あれ?太郎くん?……一緒にいるのは女の人?彼女?


絵梨花(健太くんの言ってた事ホントだったのかなぁ?)


つづく
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■筆者メッセージ
女子目線です
よっちん ( 2018/01/31(水) 02:33 )