ホントの恋を見つけるまで
1章
2話
HRが終わり、麻衣達が生田さんに駆け寄ってきた。

麻衣「生田さんよろしくね!あたしは白石麻衣」

健太「おれは鈴木健太!絵梨花ちゃんよろしくね!」

絵梨花「みんなよろしく」

太郎(生田さん緊張解けたみたいでよかった。)

ホッとしていると、麻衣の後ろで七瀬がうつむきながらモジモジしていた。

七瀬の人見知りは相変わらずだなぁ。

後ろにいる、七瀬に気付いた麻衣が、
麻衣「あっこの子は西野七瀬。
はい!なぁちゃん自己紹介して!」
七瀬を生田の前に無理矢理押し出した。

七瀬は緊張した面持ちで
七瀬「あ、あの…に、西野七瀬です…よろしくお願いします…」

太郎(硬っ!どっちが転校生だよ…)

生田さんが笑顔で
生田「生田絵梨花です。よろしくお願いします。」


間が空き変な空気が流れた。

すると、突破口を開くように健太が喋った。

健太「じゃあさ、今日絵梨花ちゃん一緒に帰らない?」

絵梨花「えっ?」

白石「健太!何言ってんの!生田さん困ってるじゃん」
麻衣が割って入る

健太「違うよ!みんなでね笑」
麻衣に説得するように話す。

絵梨花「うん、いいよ笑」

5人で笑ってると、ふと生田さんと、目が合った。モジモジして
すぐ、目を反らしてしまった。

太郎(やべ!目合っちまった。しかもすぐ反らされた!

変なやつだと思われてねーかなぁ汗)


放課後、5人は一緒に帰るために校門にいた。

学校から設楽先生の声がした。

設楽先生「おーい!山田!進路の提出物お前だけ出してないのあるから、職員室までこーい!」

太郎「あっ!やべ!忘れてた!」


太郎「ごめん、先帰ってて!」

麻衣「太郎ってどこか抜けてるよね笑」
健太「それがコイツの良いとこなんじゃん笑」
七瀬「太郎らしいな笑」
みんなバカにした感じで喋ってくる

太郎「ふん!うるせー。
じゃあ、ごめんね生田さんまた今度」

絵梨花「あっ、うん…」
その時、生田さんは寂しさうな顔したように見えた。




提出物の記入がやっと終わった

太郎「うぉ!もうこんな時間かよ。かーえろ!」

玄関を出て校門に向かうと、人影が見えてきた。



七瀬だった。

七瀬は笑いながら
七瀬「終わったん?笑」

太郎「うぉ、どうしたんだよ?」

モジモジしながら
七瀬「うーん、みんな先に帰ったけど、太郎1人だとかわいそうやから、待ってた照」

太郎「なんだそりゃ…」
太郎(おれのこと子供だと思ってんのかよ…)

そう思ってると、七瀬が
七瀬「じゃあ、一緒に帰ろ!」
太郎「お、おう」


つづく

■筆者メッセージ
完結まで頑張りまーす
よっちん ( 2017/12/28(木) 01:04 )