ホントの恋を見つけるまで
1章
1話
天気のいい朝

スマートフォンの目覚ましが鳴り響く、ジリリリリッ
スマートフォンの画面をスライドさせてアラームを止める。

?「もう、8時かぁ」
目を擦りながら呟く
?「ん?、8時?」
?「やっべ!もう、こんな時間かよ!」
?「スヌーズ機能に甘え過ぎたー!」

彼の名は山田太郎。
父親、母親、妹のと4人暮らしをしている。

ベッドから起き上がり、急いで準備をする。

父親は普通のサラリーマン。
母親は近くのスーパーでレジ打ちのパート。
共働きである。
妹の飛鳥は、一つ下で同じ高校の2年生。

リビングに行くと、父、母、妹が朝食を食べていた。

太郎「起こしてくれたって
いーじゃん!」
俺が、怒りながら喋ると

母「だって、気持ち良さそうに寝てたから。笑」

太郎「そーゆー、問題じゃなって」

口を開け呆れていると、
困った顔で父親が口を開いた。

父「太郎。お前高校生にもなって親に起こして貰おうなんて、
あー、恥ずかしい」

続けて、妹の飛鳥が口を開いた。
飛鳥「お兄ちゃんだらしなーい」

太郎(朝から、家族にボロカス言われて最悪な1日の始まり…悲)

急いで朝食を食べ終え、父、母は仕事へ、俺と飛鳥は学校へと向かうため、玄関を開けると1人の女子高生が待っていた。

?「太郎!おはよ!」
こっちを見ながら笑顔で挨拶してきた。

彼女のは西野七瀬
太郎達の近所に住んでいる。
子供頃からの幼なじみ。

太郎「おう」
おれが挨拶すると、後ろから、飛鳥が七瀬に駆け寄って抱き付いた。

飛鳥「なぁちゃん!おはよー!」
七瀬に抱き付きながら、言った

七瀬「飛鳥、おはよー!」
七瀬も笑顔で挨拶する

そして、飛鳥がおれを見ながら

飛鳥「なぁちゃん、聞いてよー
今日ね。お兄ちゃんが、寝坊して遅刻しそうになったんだよ」

飛鳥は、イタズラっ子のような顔して指差してくる

太郎「飛鳥ー!」
まったく!と思い
ふと、七瀬の顔見るとで笑いながら
七瀬「太郎は何歳になってもホンマ変わらへんね笑」

太郎「バカにすんなよ…」
ばつが悪そうな顔して言うと
七瀬が笑顔で

七瀬「してへんよ笑。ななは今の太郎がええな。変わらんほうがええよ」
笑顔で言ってくると

飛鳥が太郎と七瀬の顔を指差しして
飛鳥「もー!朝からイチャイチャしすぎたよー!世の中不倫で騒いでるのに。夫婦の円満のコツをしりたいよ」

太郎・七瀬「夫婦じゃないし!」
2人同時に飛鳥の方を向き
声揃えて言った。

飛鳥「おー、息もピッタリじゃんか笑」
飛鳥はイタズラっ子のような顔して
飛鳥「じゃあ、あたしは先に学校行ってるから、ご夫婦はゆっくり将来の事考えながらと来てねー!笑」
そう言うと、走って行ってしまった。

俺は
ため息をつき

太郎「毎回わりぃな、七瀬。飛鳥のあのイジリ」

七瀬は首を横に振りながら
七瀬「ううん、ななは大丈夫やから」
むしろ、おれには笑顔に見えた。


七瀬は昔らそうだった。
幼なじみで一緒にいることが多かった。
子供のころは、周りの男子に
からかわれた事もあった。
おれは恥ずかしくて、否定してたけど、七瀬は否定も肯定もせず黙ったまんまだった。
まぁ元々人見知りって部分もあったけど、何だかんだ、おれのそばにいてくれた1人だった。
まぁ、家族みたいな感じ

結構可愛い方なのに
今まで彼氏はいないみたいだ。

他校の男子と噂になったこともあったけど、ガセだったみたいで…

ぼーっとしながら思っていると
七瀬「太郎、太郎!」

はっ!と思ったら
目の前で七瀬が不思議そうな顔して呼びかけていた。

太郎「おっ!わりぃ、わりぃ」

七瀬がどうしたん?と言うと。
んー、考えごとー。と言って誤魔化しといた。


学校へと着くと、七瀬と二人で教室までの廊下を歩いてると、後ろから声聞こえた。

?「太郎!なぁちゃん!」
振り向くと、笑顔で女子が駆け寄って来た。

彼女は白石麻衣
太郎達の幼なじみで超美人

太郎「おーう」
七瀬「おはよーまいやん!」

麻衣は俺たちの横にきて
右手に手紙を何冊も持っていた。

おれは苦笑いで見る
太郎「すげー…それ全部ラブレター?」

麻衣は困った顔で
麻衣「うん…また下駄箱に入ってた…」

笑いながら、七瀬が
七瀬「まいやんは美人やからね。ホンマ男子から人気やから」

すると、麻衣は
麻衣「なぁちゃんだって、男子から人気じゃん。あっ!でもなぁちゃんには、もう心に決めた人がいるもんね笑」
悪戯そうな顔で言うと

七瀬が被せるように
七瀬「もぉー照!まいやん!」
顔を赤くしながら、麻衣のことをポカポカ叩いていた。

ふーん、七瀬にも好きな人いるんだ
誰だろ。おれの知ってる人かなぁ


何だかんだ思っているうちに教室に着き
教室に入ると、1人の男子が声かけてきた。
?「太郎〜朝から女連れで通学かよ笑」
こいつは鈴木健太

太郎達と同じ高校の3年生
幼なじみ

女たらしでチャラチャラしてる奴

太郎「おまえと一緒にすなよ」

4人とも同じクラスである。

席につくと、健太が駆け寄って
健太「なぁ、太郎!今日楽しみだなぁ」
笑顔で言ってくる

おれは、首を傾げながら
太郎「今日?なんかあったけ?」

健太「はぁ〜、これだから素人は困るですよね」
首を横に振りながら言った。

太郎「なんだよ、教えろよ」

すると、健太はおれの方を向いて

健太「転・校・生」
{お・も・て・な・し}みたいに手を移動させながらしゃべった。

太郎「あ〜そういえば、転校生が来るって先生言ってたな」

健太「そっ!しかも女子みたいなんだよね」

太郎「それで浮かれてんのかよ」

目をキラキラさせながら
健太「可愛い子かな〜笑」

太郎「おまえ、女子なら誰でもいいのかよ…」
呆れていると、先生が入ってきて
HRが始まった。

設楽先生「前から言ってた通り今日から転校生が来る」

健太「よっ!待ってました!」
健太が立ちながら、大声を上げた。

設楽先生「転校生には前もって鈴木に話しかけるなって言ってあるからな笑」

健太「そんな〜悲」
クラス全体が笑いに包まれた。

設楽先生「じゃあ、入っていいぞ」
先生の合図で教室のドアが開いて
みんなの前に立った。

設楽先生「じゃあ生田。自己紹介だな」

お辞儀しながら
絵梨花「はい…あ、あの…生田絵梨花です。よろしくお願いします…」

太郎(すげー緊張してる)

設楽先生「んー、じゃあ山田の隣空いてるからそこ座って。山田いろいろ教えてやれよ」

太郎(は!俺の隣かよ!)

太郎「へーい」
だるく先生に挨拶すると、生田さんが隣に座った。

太郎「えーと、おれは山田太郎です。よろしく」

絵梨花「生田絵梨花です。よろしくお願いします!山田さん!」
深々とお辞儀する。

太郎「…生田さん。俺らタメなんだし、敬語はいいよ。名前も呼びやすいのでいいよ」

すると、生田さんは笑顔で
絵梨花「ありがとう!」

その笑顔に一瞬ドキッとしてしまった。
絵梨花「じゃあ、太郎くんで!」
続けて
絵梨花「隣が太郎くんみたいな優しい人で安心したー!」
生田さんは安心ように顔を赤くしながら、笑っていた。

太郎(そんなに緊張してたんだなぁ)

■筆者メッセージ
下手くそですけど、頑張ります
よっちん ( 2017/12/27(水) 02:54 )