08
次の日、僕は怯えながら過ごしていた。堀さんは何を知ってるのか。それが何より怖い。
授業が終わって真っ直ぐ帰ろうと教室から廊下に出た時
「あの…。」
誰かに呼び止められた。
「はい?」
振り向くと堀がニヤニヤしながら歩いてきた。
「帰っちゃうの?」
「そうだけど?」
「じゃあ一緒に帰らない?」
は?
「もっと君のことを知りたいんだよね。あなたも逆に私を知れるチャンス。どう?良い条件だと思うけどなぁ。」
間違いない。堀のことを伺うチャンスだ。
「分かった。一緒に帰ろっか。」
「やった!」
僕たちは一緒に帰ることにした。