第1章〜それは夏の仕業〜
08

次の日、僕は怯えながら過ごしていた。堀さんは何を知ってるのか。それが何より怖い。


授業が終わって真っ直ぐ帰ろうと教室から廊下に出た時



「あの…。」


誰かに呼び止められた。


「はい?」



振り向くと堀がニヤニヤしながら歩いてきた。


「帰っちゃうの?」


「そうだけど?」


「じゃあ一緒に帰らない?」


は?


「もっと君のことを知りたいんだよね。あなたも逆に私を知れるチャンス。どう?良い条件だと思うけどなぁ。」


間違いない。堀のことを伺うチャンスだ。


「分かった。一緒に帰ろっか。」


「やった!」


僕たちは一緒に帰ることにした。

■筆者メッセージ
長濱ねるさんが卒業を発表しましたね。なかなかびっくりしました。
ザウバー ( 2019/03/07(木) 22:48 )