2話
和哉がお餅研究会を認めた翌日の放課後、見慣れた顔触れが同好会の活動申請を持って生徒会室に現れる。
和哉「マシュマロ研究会?・・・・・・・・・そんなの認めるわけないだろ、帰れ!」
マシュマロ研究会の活動申請を持って生徒会室に現れたのは、以前アイドル研究会の会長をしていた柏木由紀。アイドル研究会と同じことになると危惧した和哉は即答で却下する。
由紀「何でダメなんですか?お餅研究会は認められたって聞いたから来たんですよ!」
和哉「周りに迷惑掛けた前科が有るから却下。帰れ」
由紀は何とか認めさせようとするが、和哉は冷たく却下する。
菜々「柏木さんだけズルい!ウチにも冷たくして〜や」
和哉「あ〜ちょっと待ってて。どこかいい病院がないか調べてみる」
菜々「頭おかしいんとちゃうわ!」
スマホで病院を検索する和哉にツッコミを入れる菜々。
彩「山田はおかしいんやからしゃーないやん、なぁ」
美優紀「そうやな〜。ななたん、ちょっと特殊やし」
共に生徒会室に来た彩と美優紀から貶されると、菜々は大きく頬を膨らませ、拗ねる。
和哉「取り敢えず、忙しいから帰れ!」
生徒会の仕事が忙しく、和哉は邪魔をする存在でしかない由紀達を追い出そうとする。
由紀「あ、ちょっと・・・ちょっと待ってください。マシュマロ研究会は岡田君のためなんですよ」
和哉「俺のため?」
由紀「そうです、岡田君のためです。あの三人のペタンコなマシュマロより、私達の大きくて柔らかいマシュマロの研究をしてもらいたいんです」
由紀の言う『マシュマロ』の意味が分かり、振り返ると、玲奈・由依・麻友の三人は物を掴み、由紀を睨み付ける。
玲奈「会長、こっちに来て貰えますか?」
由依「こっちに来んと危ないですよ」
麻友「私達の敵を排除します!」
身の危険を感じた和哉は、すぐに由紀達から離れる。
由紀「きゃーっ」
美優紀「危ないから止めてーや」
彩「逃げんとホンマに危ないで」
和哉が由紀達から離れた途端、玲奈達は机の上に有るものを手当たり次第投げつけ、由紀達を生徒会室から追い出す。
彩「こんなことになるんやったら、さっさと秘密兵器出せば良かったって思ったんやけど」
由紀「そうだね。今は諦めるけど、絶対マシュマロ研究会認めさせるんだから」
美優紀「空いてる教室で作戦会議でもせーへん?」
美優紀の提案で空き教室で同好会として活動するための作戦会議が開かれる。