1話
四月、新学期が始まり、桜の花弁が散る中、入学式が行われる。翌日には、早速同好会の活動申請を持ってくる生徒がいた。
莉乃「これお願いしま〜す」
同好会の活動申請を持って生徒会室に現れたのは指原莉乃。和哉が一年生の時のクラスメート。
和哉「お餅研究会?そんなの認めるわけないだろ」
玲奈「そーだよ。メロンパン研究会も解散したんたからダメ!」
和哉と玲奈はお餅研究会に反対する。
莉乃「最高のお餅、用意したから試してください」
莉乃は廊下から二人の少女を入らせる。真新しい制服を着ていることから、一年生だと一目で分かる。
莉乃「奈子ちゃんと美久ちゃんのほっぺ最高なんだけどな〜」
莉乃が用意したお餅とは、中等部新入生の矢吹奈子と田中美久の頬のことだった。
莉乃「ほら、触ってみてくださいよ、柔らかくてよく伸びるんですよ」
莉乃の言葉で玲奈・由依・麻友が奈子と美久の頬を触ってみる。
麻友「これは・・・」
玲奈「柔らかい」
由依「やめられへん」
四人は飽きることなく奈子と美久の頬を触り続ける。
和哉「いつまで遊んでるんだ?そろそろ仕事しろよ。それと、中等部の子供を巻き込むようなことをしたお餅研究会、認めないからな」
和哉が注意すると、三人は諦めて仕事を再開。お餅研究会を認めさせたい莉乃は何が和哉に対して有効かを考える。
莉乃「奈子ちゃん、美久ちゃん、会長の所に行って」
奈子・美久「は〜い」
和哉に有効な策を思い付いた莉乃は、奈子と美久を和哉の横に行かせる。
奈子「奈子と美久ちゃんは子供じゃないよ」
美久「ほっぺ触ってくれないんですか?」
少し怒っているような奈子と美久を軽くあしらうために、二人の頬を触る。
莉乃「フッフッフ、掛かりましたね!奈子ちゃんと美久ちゃんのほっぺはみんなを虜にする魔性のほっぺなんです」
仕方無く奈子と美久の頬を触った和哉は、予想外の感触に夢中になり、頬を触り続ける。和哉だけが二人の頬を触っていたが、玲奈達もガマンできなくなり、二人の頬を触る。
美久「痛いよ〜」
長時間、頬を触られた奈子と美久。その頬は赤くなり、痛みを訴えるほどになる。奈子と美久が痛みを訴え、ようやく和哉達は手を止める。
莉乃「お餅研究会、認めてくれるよね?」
和哉「ダメ!」
散々、奈子と美久の頬を触っていた和哉だったが、同好会への認可はしなかった。
莉乃「あ〜あ、奈子ちゃんと美久ちゃんかわいそー。会長に弄ばれて捨てられるなんて」
和哉「分かった、認めてやるよ」
莉乃が尾ひれを付けて噂を流すと予想した和哉は、お餅研究会を仕方なく認めた。内心、莉乃に対し怒りを燃え上がらせ、復讐することを誓う。