2話
和哉と玲奈が生徒会室で会う一時間前
「あの時、お前が騒いだせいで」
里英「イヤイヤ、北原は悪くないですって。だから、教室に戻ってもいいですか?」
テストで最下位となり、野球部の部活停止処分が確定した祐介は、逆恨みで、五人の仲間と共に里英を拉致し、旧校舎裏の倉庫に連れ込む。
「で・・・何でこんなヤツなんだよ?」
「お前の趣味か?」
「そんなわけないだろ」
二度、里英の拉致に協力した者達から、里英がタイプなのかと問われるが、祐介は即座に否定。
「それで、これからどうするつもりなんだ?」
「とりあえず、コイツを人質にして岡田をボコる」
祐介以外、この言葉に疑問を感じる。里英に人質としての価値があるのかと。
「来なかったら、どうするんだよ?」
「みんなでマワせばいいだろ」
「こんな地味なヤツをか?」
拉致され、貞操の危機を感じた里英だったが、前回だけでなく、今回も地味と言われて、ムカついているが、余計なことを言うと、危機が早まるため、黙っている。
「で、岡田はいつ来るんだ?」
「まだ呼び出してない。誰か番号知らないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
全く計画性が無い祐介に、他の仲間は協力するのではなかったと、後悔していた。結局、誰も和哉の携帯番号を知らなかった。
「お前は岡田の番号知ってるか?」
里英「イエイエ、北原は知りません」
知らないと言いながら、目を泳がせる里英。それを一人に気付かれ、上着に入れていたスマホを奪われる。
「知ってるんじゃねーか。会長ハートって、何だよ?」
「貸せっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電源入ってない」
「授業中だから、切ってるんだ・・・・・・真面目か」
里英のスマホを奪い、和哉に電話した祐介だったが、和哉は授業中のため、電源を切っていて、呼び出すことができなかった。
「授業終わるまで暇だし・・・ヤるか」
「そうだな、こんなヤツでも、暇潰しにはなるだろ」
和哉を呼び出せなかった彼等は、暇潰しを兼ねて、里英で性欲の処理をしようとする。
里英「冗談・・・ですよね?」
犯される、その恐怖で里英は後退りするが、背後の壁に阻まれ、すぐに逃げ道を失う。
「待てよ、ヤるのは、岡田をボコってからだ」
「いいだろ、それくらい」
祐介と仲間達は何故か対立。険悪な雰囲気になる。
「岡田をボコった後に、目の前でヤるんだよ!目の前で彼女が犯されたらどんな顔するかな」
何故か和哉と里英が付き合っていると勘違いする祐介。仲間達と里英は怪訝そうに祐介を見る。
「祐介は岡田と松井さんが付き合ってるって噂、知らないのか?」
「岡田と松井さんが?あの松井さんが岡田みたいなヤツと付き合ってるわけないだろ!」
仲間達が目撃情報を話すが、祐介は信じようとしない。
「お前が岡田の彼女だよな?」
里英「は・・・はい、付き合ってます、愛し合ってます」
自らの身を守るため、里英は祐介の話に乗っかる。祐介は見事に嘘に騙され、里英は一時的に貞操の危機から脱する。
「ま、ヤるのは岡田をボコってからってことで・・・口で気持ちよくしてくれよ」
一物を出した祐介は、里英の口に無理矢理押し込む。
「あ〜〜、祐介テメー」
「早いもの勝ちだろ!手でシコらせろよ」
口には祐介の一物、両手は代わる代わる一物をシゴかされる。祐介が授業が終わった頃を見計らって和哉に電話した時には、里英の髪と顔は五人分の精液でドロドロになっていた。