5話
謙二「待ちくたびれたぞ、岡田・・・・・・先生方は何でここに?」
待っていたのは、和哉に婚約者である咲子の心を奪われた謙二。同僚教師が多数いることに驚いている。
和哉「ここで生徒会主催のイベントやってるんですよ。それで、余興として、俺と北川先生の勝負をしようかなと」
気合いを入れ、空手着を身に纏う空手有段者の謙二と、体育や球技大会等では、全くと言っていいほど活躍しない和哉。そんな二人が勝負をすると聞いて、玲奈達四人以外はざわめいている。勝負の内容にもよるが、格闘・スポーツでは、和哉に勝ち目は無いと。
和哉「俺と北川先生のどっちが勝つか、賭けてください。当たれば、先生方には入場料をお返しします。そこにいる女子には、オークションの取り分を生徒会は10%から0%にします」
結果の見えた勝負で、明らかな得がある。彩達も教師達も色めき立つ。
和哉「外れた場合は、先生方は入場料をもう一度払っていただきます。女子は、生徒会の取り分を10%から20%にします。勝負の内容は、どちらかがKOされるまでの真剣勝負です」
麻里子「では、どちらが勝つか、分かれてください」
麻里子の合図と共に、教師全員と彩達十人は謙二が勝つと賭ける。玲奈達生徒会役員や麻里子、司会を務める茉里奈は賭けに参加していない。
謙二「お前が負けたら、咲子さんには二度と近付くな」
和哉「それだけじゃ可哀想なんで、生徒会役員の誰でも好きなようにしてもいいですよ」
和哉が勝手に玲奈達を巻き込み、景品にする。景品にされた玲奈達はさすがに不安な表情を見せる。
和哉「反則無しでやりましょうか」
謙二「フン、それでいい。木崎、合図頼む」
ゆりあ「あ、はい・・・・・・・・・始めっ!」
ゆりあの合図で勝負が始まる。