14話
ホストクラブ三日目、最初の客は、秋葉学園購買で働く片山陽加。
和哉「おばちゃん、いつもお世話になって・・・・・・」
陽加「私はまだ二十代だ!誰がおばちゃんよ。全く今時の高校生は・・・」
購買で文房具を購入している和哉がいつも世話になっている礼を言おうとすると、陽加は怒りだす。
和哉「アラサーなんですか?思ってたより・・・・・・」
陽加「思ってたより・・・何?」
和哉「老け・・・・・・イタッ」
正直に思っていたことが口から出てしまい、和哉は陽加に頭を思い切り叩かれる。
陽加「私はまた二十三だ!」
和哉「サバ読み過ぎ・・・・・・イタッ」
陽加「このガキ、そこで正座しなさい」
陽加を怒らせた和哉は約三十分間、正座させられ陽加に叩かれた。
和哉「あー、酷い目に合った」
陽加が生徒会室から出ていくと、和哉はようやく解放される。
和哉「・・・・・・・・・」
志津香「どうしたの?」
和哉「食堂の人が来るって聞いてたから、おばちゃんかと思ったら、若い人が来たなって」
先程の陽加で酷い目に合った和哉は、かなり警戒していたのだが、生徒会室に現れた志津香は、予想より若く、可愛らしかった。
志津香「去年、調理学校卒業したからね」
志津香が調理学校を卒業したと聞き、和哉は調理に関することで質問責めし、終了の時間になる。
志津香「今度、食堂に食べに来てよ。おかずサービスするから」
和哉「分かりました、妹と食べに行きます」
陽加の時とは異なり、和やかな感じで志津香は生徒会室をあとにする。