32話
玲奈「会長、大丈夫ですか?怪我してませんか?」
和哉「あぁ、大したことない」
返り血を多少浴びてはいるが、和哉に殆どダメージは無い、数発殴られはしたが。
愛李「ライターとかハサミって何に使ったんですか?」
和哉「気になるなら行ってみろよ」
気になった愛李は路地に向かう。
愛李「きゃーっ」
玲奈「あいりん、どうしたの?」
叫び声に玲奈が愛李の所に行くと
愛李「玲奈さんは来たらダメです。ムフフフ」
全裸で気絶している男達を見て、喜んでいた。
愛李「でも、会長の水着姿の方が興奮するな〜」
和哉「俺の水着姿が何だって?」
愛李「いえいえ、何でもないです」
突然、背後に現れた和哉に驚き、愛李は後退りする。
玲奈「この人・・・達はどうします?」
和哉「ここに棄てても問題ないだろ。自力で何とかするだろ。財布だけは残してやってるし」
冬空の下、全裸の男達の股間に財布のみを置き、携帯・鍵等は服と一緒に燃やしていた。路地から出ると、和哉は玲奈達を連れて街中を歩く。
愛李「長官、古川も付いていきます」
明音「ちょっと、あいりん」
愛李達も和哉を追い掛けていく。
和哉「戻ってもやること無いし、少し遊ぶか」
麻友「良いですね〜」
このあと、『少しだけ』遊ぶつもりが、気づけば、辺りは暗くなっていた。
由依「もうこないな時間に・・・」
和哉「じゃあ飯食べるか」
遊びを終わらせると、昼食を食べたファミレスに。
愛李「そう言えば長官、あれはやり過ぎじゃないですか?」
和哉「何で?」
愛李「だって、こんなに寒いのに裸で放置するなんて」
和哉「逆らう男には厳しく、女には優しくが俺のモットーだから、あれくらいで良いんだよ」
和哉のモットーに一人だけ、不満そうな表情をしている。
明音「じゃあ何で明音のことは助けてくれなかったんですか?」
和哉「えっ、女だったんだ?」
明音「キィィィィィ」
和哉にからかわれた明音は、怒りを露に叫び声を出す。
玲奈「会長、ちゅりは単純だから・・・」
和哉「わかってる。予想通りの反応するから、面白くてな」
明音「キィィィィィ、明音を玩具にするな〜」
ファミレスから出るまで和哉は明音をからかい続け、その度に明音の『キィィィィィ』という叫び声がファミレス内に響いていた。