鬼畜な生徒会長の一年


























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9章 生徒会合宿編
5話
麻里子「遅い!今まで何してたの?会議があるってこと忘れてたの?」

和哉「すいません、色々あって遅くなりました」

 和哉が生徒会室に入ると、麻里子が高圧的に遅刻したことを責める。

麻里子「まぁ、いいわ。会議を始めます。ほら、早く起きて」

 早々に和哉を責めることを止め、会議を始めるため、待ち疲れて寝ている玲奈達の肩を叩き起こす。麻里子が和哉を責めることを早々に止めたのは、必要以上に責めると、後々自身が酷い目に遭うと分かっているから。

和哉「それでは始めます。議題は冬休み恒例の生徒会合宿の日程をいつにするかです・・・横山さん、発言をどうぞ」

 由依が挙手すると和哉は発言することを許可する。

由依「あの・・・冬休み恒例って・・・去年はそんなんしてないですよね?」

 前年は、麻里子・敦子・優子の三人が和哉を性処理用のペットにしようと企み、由依は合宿に呼ばれなかった。和哉も今になって由依が合宿に参加していなかったことを思い出す。

麻里子「一人足りないって思ってたら由依がいなかったの?ごめんね、由依のこと忘れてた」

由依「麻里子様、酷すぎですよ」

麻里子「そんなことより、合宿の日程を早く決めなさい。三泊四日たからね」

由依「そんなこと・・・・・・」

 適当にあしらわれた由依は落ち込むが、玲奈達はスマホを取り出し、カレンダーとにらめっこする。

玲奈「あの・・・私は二十三日からがいいです」

 最初に玲奈が希望の日程を提案する。

麻友「いやいや、クリスマスに合宿なんて・・・・・・」

由依「そうですよ、クリスマスに・・・・・・」

 玲奈の提案を否定した由依と麻友だが、『クリスマス』という単語と視界に入った和哉を見ると

由依「たまにはクリスマスに合宿ってのもエエんとちゃう?」

麻友「そうですね、たまにはそういうのもいいですよね」

 二人は心変わり。巧くすればクリスマスを和哉と二人きりで過ごせるかもと玲奈の提案に賛成する。

和哉「じゃあ、合宿は二十三日からということでいいですか?」

「は〜い」

 合宿は冬休み初めの二十三日からと決定。このあと新学期の予定を確認し、会議は終了となる。

COM ( 2016/03/12(土) 00:29 )