5話
週明け月曜日の昼休み、和哉は呼び出すことを忘れていた部活の部長を呼び出す。
和哉「呼んだのは部長だけなんだけど・・・」
菜々「何かごめんな、付いていくってうるさくて」
和哉が呼び出したのは、お笑い部部長の山田菜々。
朱里「うちらが居てないと話にならんと思うんやけどな。ななたん、おばかやし」
菜々「誰がおばかやねん」
付いてきたのは部員の吉田朱里と
恵「邪魔せーへんから、いてもええかな?」
上西恵。二人は部長の菜々だけでは不安だと思い、付いてきていた。
和哉「まぁいいけど・・・邪魔だけはしないように」
朱里・恵「は〜〜い」
二人に釘を刺し、和哉は本題に入る。
和哉「お笑い部を同好会に格下げにするけど、問題無いよね?」
菜々「そんなん・・・」
朱里「そんなんアカン、格下げしたらアカン!」
菜々の言葉を遮るように朱里が口を挟み、和哉は一つ深い溜め息を吐く。
和哉「邪魔しないように言った筈だけど」
朱里「朱里は邪魔するつもりは無かったんやけど、口が勝手に喋ってん。ホンマに悪い口やな」
和哉「次、邪魔したらガムテープで口を塞ぐからな」
朱里を脅すと、和哉はコーヒーを一口飲む。
朱里「あ、ズルい!朱里も飲みたい」
和哉「邪魔しないようにこっちに座ろうな」
朱里を引きずって少し離れた椅子に座らせると、ガムテープで椅子にぐるぐる巻きにし、喋られないように口を塞ぐ。
和哉「お笑い部を同好会に格下げするけど問題無いよね?」
朱里「格下げなんかしたら絶対にアカン!」
声がする方に振り向くと、朱里の口からはガムテープが剥がされていた。そのせいか朱里の口の周りは赤くなっている。
朱里「けいっち、もっと優しくしてくれんと痛いやんか」
恵「急がせといてよう言うわ・・・って、ちょっと待ってや」
和哉は恵もガムテープで椅子に固定し、二人の口を塞ぐ。