4話
愛李が走り去って数分後、二人は玲奈の自宅玄関前に到着。
和哉「で、これどうする?」
玲奈「あいりんの家に電話して、取りに来てもらいます」
玲奈が愛李の家に電話している間に、和哉はスマホのデータを調べていき
和哉「どんなデータが入ってるんだ?」
愛李のスマホのデータフォルダにマル秘とされたものがあり、和哉はそれを開いてみる。
「あっ・・・岡田君・・・ダメ・・・ダメ・・・ダメ〜〜・・・・・・・・・・・・ハァハァハァ・・・・・・岡田君としてるとこ・・・想像しながら逝っちゃった」
玲奈「あ〜〜何で?」
愛李のスマホから玲奈が自慰をしているのであろうと思われる音声が流れ、玲奈の顔が赤くなる。
和哉「へー、俺のこと、想像しながら、オナニーしてたんだ」
和哉に言われると、より一層恥ずかしさが増したのか、玲奈の顔はもっと赤くなる。
和哉「これを聞いていいのは、俺だけだから没収。それと、盗聴機仕掛けられてるから、古川に外させるか」
愛李のスマホからSDカード抜き取り、それを財布の中に入れる。二十分後、玲奈からの伝言を聞いた愛李が姿を見せる。
愛李「玲奈さん、ありがとうございます・・・って、あれ?会長、まだ玲奈さんと一緒にいるんですか?」
和哉「まぁな、誰かさんが、盗聴機仕掛けてるから、外させようと思ってな
愛李「古川は玲奈さんの部屋のコンセントに盗聴機なんて仕掛けてないです・・・あっ」
和哉「へー、松井さんの部屋のコンセントに盗聴機を仕掛けたんだ。古川さん、外して貰おうか」
またもや勝手に自白した愛李。泣きそうな玲奈と、盗聴機を外さないとスマホとデジカメを返さないと和哉に脅され、渋々取り外す。
和哉「他に盗聴機は仕掛けてないか?」
愛李「盗聴機はもう仕掛けてません」
和哉「じゃあ、カメラとかは仕掛けてるんだな。それも外せ」
愛李のスマホのデータフォルダを調べ、隠しカメラの位置を特定。愛李に外させる。
和哉「よくこんなにカメラ用意できたな」
愛李「大変だったんですよ、新聞部の部費を誤魔化して・・・あっ」
和哉「なるほど、新聞部の部長が部費を横領か〜。新聞部の誰かに教えよ〜かな」
愛李「ごめんなさい、許してください。ほんの出来心なんです、お代官さま」
先ほどの仕返しに愛李を脅す和哉。さすがに愛李も自分がスクープネタになるのは嫌なのか、土下座をし、和哉に赦しを乞う。
和哉「そうだな、反省ってことで、自分がやったことを言えば許してやる」
愛李「あ・・・ありがとうございます」
反省すれば、スクープネタにならなくて済む。愛李は感謝の言葉を述べ、懺悔する。和哉が動画を撮っているとは気付かずに。
和哉「これをばら蒔かれたくなかったら、大人しく俺に従え」
愛李「卑怯者〜」
和哉「大人しく従わないなら、月曜の全校集会で公表する」
明らかな脅迫に、愛李は大人しく従わざるを得ない。
愛李「分かりました、何でも言うことを聞きます」
盗聴機・隠しカメラを取り外し、没収され、愛李は落ち込みながら帰っていく。