鬼畜な生徒会長の一年


























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6章 松井玲奈お泊まりデート編
2話
愛李「それでは・・・お二人はいつから付き合ってるんですか?」

 ワイドショーのレポーターの様にマイクを向けるマネをする愛李。

玲奈「それはね・・・じゃなくて・・・もー、あいりん、変なこと書いたら、絶交だからね」

愛李「絶交・・・それだけはしないでください」

 絶交、玲奈のこの言葉が効いたのか、愛李のテンションが僅かながら下がる。

和哉「これは月曜までは言えないな」

玲奈「そうですよね〜」

愛李「いいですよ、もう分かっちゃったんで」

和哉「待った、待った。月曜まで、号外を発行しないでくれ」

 『月曜まで』、その言葉で愛李は勘づき、二人が一緒にいる理由を悟り、和哉が慌てふためく姿を見て、それで確信する。

愛李「古川を甘くみた会長の負けです」

 勝ち誇り、得意気になる愛李。

愛李「まさか、人前に出ることが苦手な玲奈さんを生徒会役員にしようとは・・・。ちなみに、何をやるんですか?」

玲奈「それは内緒」

愛李「教えてくださいよ〜」

 愛李はすがるように情報を得ようとするが、和哉と玲奈は一切情報を与えない。 

愛李「教えてくれないなら、会長と玲奈さんがデートしてたって、書きますよ」

 情報を得るために脅迫という手段を選んだ愛李。さすがに和哉と玲奈は、記事にされるのは、かなり困る事態になり、不良以上に愛李が怖れられる理由を悟った和哉だった。

愛李「男子で一番人気の会長と、女子で人気トップ10に入る玲奈さんが、デートしてたって記事にしたら、暴動になるんじゃないですかね〜」

 嬉しそうに二人を脅す愛李。和哉と玲奈、二人とも同性に責められる光景が浮かび、頭を抱える。

COM ( 2015/11/26(木) 00:03 )