2話
愛李「それでは・・・お二人はいつから付き合ってるんですか?」
ワイドショーのレポーターの様にマイクを向けるマネをする愛李。
玲奈「それはね・・・じゃなくて・・・もー、あいりん、変なこと書いたら、絶交だからね」
愛李「絶交・・・それだけはしないでください」
絶交、玲奈のこの言葉が効いたのか、愛李のテンションが僅かながら下がる。
和哉「これは月曜までは言えないな」
玲奈「そうですよね〜」
愛李「いいですよ、もう分かっちゃったんで」
和哉「待った、待った。月曜まで、号外を発行しないでくれ」
『月曜まで』、その言葉で愛李は勘づき、二人が一緒にいる理由を悟り、和哉が慌てふためく姿を見て、それで確信する。
愛李「古川を甘くみた会長の負けです」
勝ち誇り、得意気になる愛李。
愛李「まさか、人前に出ることが苦手な玲奈さんを生徒会役員にしようとは・・・。ちなみに、何をやるんですか?」
玲奈「それは内緒」
愛李「教えてくださいよ〜」
愛李はすがるように情報を得ようとするが、和哉と玲奈は一切情報を与えない。
愛李「教えてくれないなら、会長と玲奈さんがデートしてたって、書きますよ」
情報を得るために脅迫という手段を選んだ愛李。さすがに和哉と玲奈は、記事にされるのは、かなり困る事態になり、不良以上に愛李が怖れられる理由を悟った和哉だった。
愛李「男子で一番人気の会長と、女子で人気トップ10に入る玲奈さんが、デートしてたって記事にしたら、暴動になるんじゃないですかね〜」
嬉しそうに二人を脅す愛李。和哉と玲奈、二人とも同性に責められる光景が浮かび、頭を抱える。