鬼畜な生徒会長の一年


























小説トップ
5章 生徒会顧問 篠田麻里子編
1話
 生徒会室から出た和哉は、そのまま職員室に向かう。

和哉「あの、篠田先生は?」

陽菜「麻里ちゃんは・・・どこ行ったんだろ、分かんない」

 職員室に唯一人残っていたのは、保健医の小嶋陽菜。抜群の容姿で、男子生徒と男性教諭から圧倒的な人気がある。
 陽菜に手当てしてもらおうと、多くの男子生徒がワザとケガをして保健室に行くが、今まで誰も手当てしてもらったことがない。

陽菜「そうだ、麻里ちゃんなんてほっといて、デートしよ」

 和哉は麻里子がいないのであれば、時間を潰して出直そうと職員室から出ようとすると、何を考えているのか、陽菜がデートに誘う。他に誰もいないから良かったものの、誰かがいれば、確実に面倒事になっていた。

和哉「小嶋先生、からかうの止めてもらえますか?」

 陽菜の考えだけは読めない和哉は、猫を被り、逃げようとするが、陽菜に捕まってしまう。

陽菜「も〜照れちゃってかわいい。このまま連れて帰っちゃおーかな」

 陽菜に抱き付かれ、困っている和哉を見て、照れていると勘違いしている陽菜。力ずくで逃げようかと考えるも、『真面目な優等生』の仮面を捨てるわけにもいかず、陽菜の機嫌を損なわないように、どうやって逃げるか考えていた。

麻里子「小嶋先生、生徒に抱き付くなんて何を考えてるんですか!」

 和哉が陽菜から逃げる手段を考えていると、生徒会顧問の篠田麻里子が職員室に入り、陽菜を叱りつける。

陽菜「誰もいないんだからいいでしょ〜。麻里ちゃんのケチ〜〜〜」

麻里子「小嶋先生、教師としての自覚を持って下さい」

 麻里子と同い年でありながら、子供のように叱られる陽菜。子供みたいな陽菜に呆れながら、和哉は陽菜から離れる。

和哉「篠田先生、生徒会役員決まりました」

麻里子「そう、話は生徒指導室で聞きます」

 陽菜に邪魔されないよう、和哉と麻里子は生徒指導室に行く。

陽菜「麻里ちゃんのばーか、ばーか!だ〜〜〜い嫌い」

 陽菜は生徒指導室に行く二人の背中を見送りながら、麻里子への不満を大声で叫んでいた。

麻里子「ウッ・・・・・・」

 生徒指導室に入ると、いきなり和哉の拳が麻里子の鳩尾に突き刺さり、麻里子はその場にうずくまる。

和哉「俺がわざわざ行ってやったのに、何でいないんだよ」

麻里子「わ・・・私にも・・・仕事が・・・・・・」

和哉「何か言ったか?」

 うずくまる麻里子の腹部に和哉の蹴りが炸裂。腹部を蹴られ、麻里子は身を守るように丸くなる。

麻里子「わ・・・私にも・・・・・・ウッ・・・ゴホッ・・・ゴホッ・・・・・・」

 再度麻里子が言い訳をしようとすると、先ほどより強い蹴りが麻里子の腹部を襲う。

和哉「ほら、言い訳があるなら聞いてやるから話せよ」

麻里子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 腹部を蹴られた痛みと、和哉に顔を踏まれ、麻里子は何も話せない。

和哉「悪い悪い。顔を踏んでたら話せないよな。何でいなかったか、言ってみろよ」

麻里子「苦・・・・・・し」

 和哉は顔から足を退けるが、今度は先ほど蹴った腹部を踏みつけ、麻里子は呼吸することが辛くなる。

和哉「あ〜悪い悪い。足を退けてやるよ」

 和哉が足を退け、麻里子は苦しみから解放される。

麻里子「ハァハァハァ・・・」

和哉「さぁ、何でいなかったか言えよ」

 狂気を感じさせる和哉に、麻里子は脅えてしまう。

麻里子「ごめんなさい、許してください」

 これ以上、和哉の暴力を防ぐために、自身が悪いとは思わなくても、赦しを乞う。

和哉「あれ〜、そのツラは自分は悪くないって思ってんだろ?悪いって思ってないなら、謝る必要無いだろ」

麻里子「いえっ、私が悪いんです。ご主人様が来られるのを知ってて、仕事をした私が悪いんです」

 身を守るために、必死で自身が悪いと麻里子は言うが、

和哉「それだと、俺が仕事をサボれって言ったみたいだよな?」

麻里子」すいません、申し訳ありません。本当はご主人様のオチンチンが欲しくて、トイレでオナニーしてました

 和哉の機嫌を損ねないために、自身を貶め土下座する麻里子。そんな麻里子を見て、和哉はほくそ笑む。

COM ( 2015/11/17(火) 00:08 )