第3章 ごめん………
01
「おお、三上もう大丈夫なんか?」


部室に入ると次々に先輩たちが声をかけてくれて
何か少し照れくさい


「はい、もう大丈夫っす」


検査は特に異常なし
頭を打ったから
結構いろんな検査をしたけど
大丈夫だったけど
大事をとって俺は


次の火曜日から
学校に行った



「いやーでもマジでビビったわ
お前動かなくなるんだもん
サスペンスドラマ見てるみたいだったわ」


「ごめん、迷惑かけたな」


「あ………三上君おはよ」


遥香が部室に入ってきた


「おはよ、島崎金曜はありがとう」


「ううん、私は何もしてないから」


「そうだった、島崎手大丈夫か?」


手?




「あ………」



その問いに遥香の顔は変わった


「何だよ手って?」


「島崎手怪我したんだよ
金曜日に……」


「井上君大丈夫だから!」


島崎の大きな声で
潤一の声がとまる



「えっと島崎?」


「本当に大丈夫だから」


遥香はひきつった顔で笑顔を見せて
逃げるように部室をあとにした







ライト ( 2015/11/11(水) 19:33 )