第20章 距離感
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潤一が言っていたことは合っていた大和がもしかしたら山本湊側の人間じゃないかって


「兄弟にしては………なんて言うか他人行儀じゃない?湊君って」


「ああ、母親が違うんだ、だから兄弟って言っても別々に暮らしているしね、それに中2の時に知ったんだだからそれほど長い付き合いでもないし、俺の母さんは彼の父親の不倫相手みたいな感じで俺はその子供だから………まぁでも彼には仮があるから俺は一生逆らえない」


「借り?」


「俺の母さんの病気のこととか………俺中学もろくに行ってなくてさ、ここに入れたのも彼のおかげなんだ、だから………」


大和のその笑顔に感じる違和感が少し分かった気がする、そして大和の表情は少し悲しそうに感じる、息を大きく吸って口を開いた


「いろいろ手伝うことになったんだ、そうでもしないと俺は生きれない……なんて少し話嘘っぽいけど、俺はこんな日の当たる人間じゃないんだ」


「お前………何やらされてんだよ?」


「まぁいろいろかな、本当にいろいろ、でも………結局最後につながっていくのは1つの目的なんだ」


………1つの目的


俺の浮かべた不安な表情が大和の答えと一致したのだろう、大和はゆっくりと頷いた、たぶん俺たちの答えは当たっているが、合ってほしくない


「全部行き着くのは………遥香ちゃん絡み」



「……………」



「山本湊の遥香ちゃんへの思いも執着もすべて異常なくらいなんだ、だから龍太…………俺が今言えるのはやつは危険だよ、もう龍太今は直接当たったらダメだ、龍太も………遥香ちゃんもどうなるか分からないよ」




いつもは穏やかな大和の表情、サッカーをやっているの時でもなく授業中の表情はニコニコしている、でも目の前にいるのは真剣な表情、その表情がさらに言葉の意味を強めていった












ライト ( 2016/12/24(土) 23:51 )