第2章 儚い恋
03
あー腹へったー


ダメだやっぱ、コンビニ行くべきだった
今から売店行くのも面倒だしな



今朝は朝飯を食べる時間もなくて
コンビニによる時間もなくて
最悪だった


いつもはひっかからないような
信号に引っかかったり




これが奈々未の家だったら
普通に間に合ったのに



そんなことを考えても
過去に戻れるわけもなくて



すると女子特有の
甲高い声が俺の耳に響いた


「三上くん……」


ん?

顔を上げると
俺の視界に入ってきた
島崎の顔




「これよかったら食べる?」


そこには俺の前に2つのパンが

チョココルネとメロンパン
が並んでいた



「どうしたの?」


「うん……ほんとうは部活の後におなかがすくから
どっちかひとつ買おうと思ってたんだけど
迷っちゃって、結局どっちも買っちゃったのエへへ」



恥ずかしそうにほほを
赤くしながら下をだした



「そう……なんだ」


「うん」


俺はすぐにメロンパンに目がいくが

こういう時は余ったほうだよな
人間として


でも俺チョコ苦手なんだよな




「あ……ごめん
三上君チョコレートダメだったよね?」


そういって俺の机に
メロンパンを置いた



「え?うん……」


島崎はそのまま
席に戻って行った



俺言ったっけな?

チョコがダメなこと


それとも無意識に見てたとか?



まぁいいや



メロンパンを食べながら
島崎に借りができたな

























ライト ( 2015/10/30(金) 22:06 )