第13章 愛しき君
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この時期になると女子の方も暗黙の了解でわざと査定をあげようとする女子もいてスカートを短くするやつだっている、だから嫌なんだ、こいつらに遥香を査定されるのは
明日から遥香のスカート長くさせるか


あっ、その時俺の持っていた紙が宙に浮かぶ


「また、これやるんだ」


「見るなよ遥香」


俺は椅子から立ち上がって遥香から紙を奪い取った


「龍くん、あんまりじろじろ見たらだめだよ」


「じろじろは見ない、隠れてみるから」


その答えがお気に召さなかったようでぷいっとそのまま教室を出ていく


「おいおい、夫婦喧嘩とかやめてくれよ、」


「追いかけないの?」


こっちを笑いながら見る潤一と俺のことを肘でつつく大和


「いいよ、別に」


「ふーん面倒なことにならない?」


「面倒なことねー」


「あー、だから俺は女はつくらないんだ、喧嘩した後とかめんどいから、なぁ潤一」


「いやいや、俺は面倒なことも大丈夫だから、むしろ俺は大歓迎、なんだったら俺が追いかけようかな」


「それは、困る」

俺は椅子から飛び降りる



「あれ、龍と潤は三角関係的な?」


俺と潤一の間で交互に顔をみる大和


「そんなことねーよ、潤一が入る隙間なんて1ミリもない」


「ふっ、まぁせいぜい捨てられないようにしろよ、俺先に部活行ってるから.
今日練習フリーらしいから来るなら来いよ」


「おう」


俺はリュックを背負うと振り向かずに二人に手を振った


ライト ( 2016/03/15(火) 00:21 )