第1章
04
「ただいま」


家のドアを開けると
ちょうど玄関に母さんが立っていて


「あら、龍太おかえり
昨日、また友達の家に泊まったの?」


「おう」


俺は、奈々未の家に泊まっていることなんて
言えなくて、適当に友達の家に
泊まるといっている


「ちょうどよかった
今お醤油がちょうどきれちゃって
買いに行こうと思ってたの」

「………買いに行けばいいんだろ」


「うん、でも、その言い方
お父さんが聞いたらどういうかな」


「分かりました」


俺の家には今父さんがいなくて
今は1人で転勤先に行っている


その父さんは女性には優しくという
ジェントルマンの精神を持っていて
男の俺はこの家では
こき使われている



そのまま鞄をおいて、近くのスーパーまで
歩いていく、2月の夜はもう寒くて
風邪をひきそうだ



スーパーから醤油を買って
また寒い外に出て家まで歩いていく








ライト ( 2015/10/24(土) 16:38 )