06
そのあと、特に何も起こらなかった3日前にやった仕事をまたやっているだけだった
まぁでも普通に考えたらそれが当たり前なのかもしれない小さな仕事をミスしないだけだと未来は何も変わらない。
未来を変えるのは大きな何かが必要となってくるのかな
塵も積もれば山となるみたいに過去を変えるのは
小さなことをコツコツとしなければいけないのかもしれない
その時今朝感じた光が俺を包み込んだ
気づけばまたさっきの駅にいた
まだ時間は止まったまま俺とあの男だけが動いている
「どうだった3日前の世界は?」
あの男は俺から帰ってくる答えを楽しみに俺の顔を興味津々に見てくる
「どうって言われても………」
「なんだよー、あるでしょなんか、一番に感じた感情が」
「………」
「うーん、面白くないねー君は」
「なら1つ」
この言葉を聞いた瞬間に男は嬉しそうな顔になる
「小さなことを過去に戻って変えても、大きくは変わらないことですかね。それに二度目の仕事疲れました」
「まぁーそうだなー変わんないねー君がしたことが小さいんだもん。でもその小さなことが帰るかもしれないまぁもし、君が課長を殴ったら大きく変わるかな」
「そりゃ変わるでしょ」
そんなことしたら、変わるとかそういう問題以前にクビ決定だ
「で、どうするの、今回はお試しだから5回のカウントには入ってない、これから戻るの?」
「………はい」
「ん?なんて?」
「戻りたいですあのころに」
あの遠藤さんが生きていた時間に
「よーし、分かったなら、契約完了だあと大事なことを言い忘れていた」
「大事なこと」
「俺の名前は長谷川だ」
「………長谷川?」
なんで今この人は自分の名前を言ったのだろうか
そしてやっと言えたみたいな顔をする長谷川さんに少しイラッとした
「まぁ今のは冗談だ。本当に大事なことは過去を変えるにはそれなりの大きな変わりが必要になるときもある、でもそれができるのはその時間でお前だけだ」
するとまた人差し指と中指をクロスさせた
「高校時代に」
そしてまた今日何度目かの
光が目の中に入ってきた