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体育館裏。ある時は不良の巣窟として喧嘩や飲酒・喫煙の場としてまたある時は告白の場にもなる生徒の憧れと恐怖を集める場所である。
この学校固有の特徴としては体育館裏の死角から登下校する生徒を確認することができる。
本来この時間には人が全くと言っていいほど立ち寄らないのだが、今回この場所には一人校門を覗くものがいた。
「ふふっ、矢口健太くんかぁ…あんなに女の子に囲まれてイケナイ子やなぁ…更生させんとなぁ」
ポタッ…ポタ…
赤黒い液体が彼女の手から滴り落ちる。
彼女の足元にはボコボコにされているというのに夢見心地の表情で不良が数人倒れていた。
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登校中に常人ならば鳥肌が立つような殺気を感じるが健太はそんなことなど気にも止めなかった。
自分は頂点に立つべき者。殺気くらいでビクついていては頂点など夢のまた夢。
そう心に植え付けら…植えつ…
植え……植………誓ったのだ。
健太は教室に着くとすぐに支配しようとはせず様子を見た。
目の前に集るメスを操るのは造作もない。
普段チラチラとこちらを盗み見て悶々としている男子生徒すらもだ。
やはり、担任を先にすべきか。
キーン、コーン、カーン、コーン…
品定めに時間を費やし過ぎてしまったのか始業のチャイムがなる。
バタバタと慌てて戻る女生徒達、そそくさと教科書やノートを準備している男子生徒達を眺めているとガラリと戸が開き担任の篠田麻里子ともう一人女教師が涼しげな笑みを浮かべながら教室へと入ってきた。
男子生徒は歓喜の声をあげる者と女教師の豊かな胸を凝視する者。
女生徒はうるさい男子を睨む者と羨ましそうに女教師の胸を眺める者と反応は十人十色。
「今日から長らく空席だったウチのクラスの副担任を務めてくださる上西恵先生です!」
「大阪の難波高校からこの学校に着任しました、上西恵です!みんなよろしく!」
笑顔、スタイル、声。どれをとってもトップクラス。
正直すごく魅力的な女だと健太は内心思った。
今すぐにでも犯したい。
乳を弄び、肉壺を肉棒で掻き回したい。
そして何度も何度も妊娠させてやりたい。
どす黒い感情をなんとか封じ込めると健太は昼休みを待った。
なんとかあの女と二人きりになれる状況を作らなくては。。