笑顔が絶えない警察官































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第4章 信じたものは折れない
因縁の相手
「お前達、分かっているよな?」
鶴木「は、はい。」
村井「申し訳ありません。」
俺と村井さんは、署長に頭を下げている。
犯人を取り逃したため、街の人に恐怖を植え付けてしまった。
村井さんは、傷口に消毒をしてガーゼをして、包帯を巻いている。
署長「どれだけの人に恐怖を植え付けていると思っているのか、分かっているのか?」
村井「はい、取り逃した自分達の責任です。」
署長「わかっているんだよ!!あとは、刑事課に任せて、自分達の仕事に専念しなさい!」
鶴木「わ、わかりました!」
署長「あと、村井。」
村井「はい。」
署長「次の異動は、なくなると思えよ。」
村井「はい。」
鶴木「・・・」
〜〜〜〜
交番に帰ってきて、通常業務に戻っている。
鶴木「・・・」
村井「・・・」
交番内の空気は、重たい。
村井さんの異動が、なくなるかもしれないし、刑事課に行けない可能性も出てきた。
鶴木「こ、コーヒー、淹れますね!」
村井「鶴木。」
鶴木「は、はい?!」
村井「悪いな。こんなことになっちまって。」
鶴木「え、え?」
村井「俺と薬物組の因縁なのに、お前を巻き込んじまってよ。それで、署長に大目玉くらっちまって。」
鶴木「・・・」
村井「すまんな。感情に任せてしまった俺が・・・」
鶴木「そんなことないですよ。」
村井「ん?」
鶴木「村井さんとその上司さんの因縁がなくなれば、村井さんも楽しく仕事できると思ったので、俺も村井さんの手伝いをしただけですよ。」
村井「お前・・・」
鶴木「じゃ、コーヒー淹れますね。」
Prrr
村井「はい、こちら・・・あ?だれだ?」
俺がコーヒーを淹れている時に、電話がかかってきた。
村井さんの声が少し低くなる。
村井「お、おい!どういうことだ!場所は?!お、おい!!」
鶴木「む、村井さん・・・」
村井「く、くっそ!舐めやがって!」
鶴木「村井さん、落ち着いてください。」
村井「鶴木。」
鶴木「は、はいっ!」
村井「お前、これはわかるか?」
鶴木「え?」
村井さんが、さっきの電話でとったメモを渡される。
鶴木「ん?〇〇日、N46、〇〇〇〇前駐車場、16時?」
村井「くっそ!なんだよ!これ!!」
鶴木「・・・」
N46・・・え?待てよ・・・
俺は携帯を取り出し、さくらに連絡する。
鶴木「もしもし?」
さくら『鶴木さん、どうしたの?』
鶴木「〇〇日って、何かある?」
さくら『うん、あるよ。』
鶴木「それって、〇〇〇〇ってところか?」
さくら『え?!知っているの?』
鶴木「や、やっぱり!」
村井「どうした、鶴木。」
鶴木「次の奴らの狙いは、乃木坂です!」
村井「な、何?!!!!!」

満腹定食 ( 2022/05/08(日) 08:52 )