笑顔が絶えない警察官































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第4章 信じたものは折れない
村井と悪夢?
交番に帰っている最中・・・
鶴木「村井さん・・・」
村井「あ?」
村井さんの顔が険しい。
とりあえず、怖い。
鶴木「あの・・・聞いていいっすか?」
村井「昨日の紙のマークか?」
鶴木「はい・・・」
村井「俺が警察になって2年目の時だな。俺は、シャブのことを追うことになった。その時もあのマークを見たんだよ。」
鶴木「え?ということは・・・」
村井「2、3年前だな。追ってて、追い詰めたところで、相勤の上司が殺された。」
鶴木「ま、マジっすか?!」
村井「あぁ、それが原因じゃないけど、逃げられてな。それから年月が経って、今に至るんだよ。」
鶴木「そ、そうなんすか・・・」
村井「鶴木。」
鶴木「は、はい。」
村井「俺も守ってるけど、死ぬんじゃねーぞ。」
鶴木「も、もちろんです!俺も村井さんを守ります!」
村井「お前は・・・」
村井さんの少し顔が緩んだ。
けど、村井さんが刑事に行く理由が分かった。なんとかして、この事件を解決して、因縁を終わらせたい。
ーーーー
2日後
鶴木「・・・」
さくら「大丈夫?」
鶴木「ん、ん?!だ、大丈夫や!」
さくら「そう?険しい顔になっていたよ。」
鶴木「い、いや、まぁ、うん。」
今日の休日は、さくらと歩いている。
少し蒸し暑くなり、そろそろ夏を感じている。
さくら「嫌なことでもあったの?」
鶴木「ん〜、まぁ、あったよ。長引きそうなやつが。」
さくら「そうなんだ。けど・・・」
鶴木「そうだな。言えないな。」
守秘義務があるため、言えない。
もし、ここで話して漏れてしまったら、俺はクビになる。
さくら「そっか、仕方ないね。」
鶴木「あぁ、悪いな。」
さくら「ううん、お仕事だから仕方ないよ。けど・・・」
鶴木「ん?」
さくら「最近、嫌な夢を見るの。」
鶴木「どんな夢?」
さくら「私が、誰かを手当して、その前に警察官の制服を着た鶴木君がいるの。」
鶴木「そっか・・・なんか嫌な夢だな。」
さくら「うん、ちょっと怖かった。」
鶴木「無理かもしれないが、そうならないように守っていく。それが、俺の仕事だ。」
さくら「うん、頑張って。」
鶴木「さくらもだろ。」
さくら「お互い様だよ。」
俺は、絶対に守らなければならない。
それに今回の事件も解決する。
それが、俺の仕事だ。
ーーーー
次の日
村井「よし、行くぞ。」
鶴木「はい!」
今日も俺は、事件解決のために走り出す。
絶対捕まえる。

満腹定食 ( 2022/05/05(木) 19:17 )