笑顔が絶えない警察官































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第3章 鶴木と乃木坂
不思議ちゃん
数日後
「あの〜・・・」
鶴木「ん?どうしましたか?」
「道に迷いました。」
鶴木「どこに行きたいんですか?」
「ここです。」
携帯に表示された住所を見る。
鶴木「・・・へぇ?」
そこは、あと3駅先の場所だ。
鶴木「えっと、電車で?」
「違います。歩いて行きたいです。」
鶴木「・・・マジか。」
この子、ちょっと話し方がゆっくりだから、不思議ちゃんやな・・・
苦手やわ・・・
鶴木「ちょっと待ってな・・・」
村井さんは、休憩中だ。
奥の部屋から地図を出してくる。
鶴木「えっとな、この道をまっすぐ行って、ここの交差点があるのわかる?」
「はい、わかります。」
鶴木「ここを渡って右に行って、ローソンの脇道を歩いて行けば、そのまま行けると思うけどなぁ〜。」
東京に来て、土地勘がないからなんとも言えん。
地図を見ている限り、教えた道を言ってもらえればいけると思う。
「わかりました。ありがとうございます。」
鶴木「じゃ、迷子にならないでね?」
「はい。」
不思議ちゃんは、交番を出て行く。
鶴木「はぁ〜、疲れた・・・」
村井「どうした?」
鶴木「え?苦手なタイプを相手してました。」
村井「そうか。じゃ、交代な。」
鶴木「うっす。」
ーーーー
次の日
夜勤明けなので、部屋でテレビを見ている。
今日は、4期生楽曲を歌うと聞いて見ている。
そろそろ出番なはず・・・
鶴木「え、あれ?」
歌い始める前に見たことある人間がいる。
鶴木「・・・あっ。」
この間、道案内した不思議ちゃん。
鶴木「え、えぇ・・・あの子も乃木坂かよ。」
不思議ちゃんも乃木坂なんだ。
〜〜〜〜
生放送だったため、すぐメッセージを入れる。
鶴木[この間、道案内した不思議ちゃんの名前は?]
さくら[不思議ちゃん?]
鶴木[そう、不思議ちゃん。]
さくら[あ、悠里ちゃん?]
[写真を転送しました。]
鶴木「そうそう、その子。]
さくら[なんで?]
鶴木[迷子になったって、言ってたで。]
さくら[そうなんだ。]
鶴木[迷子になるなよって、言っておいて。]
さくら[わかった。]
鶴木「ふぅ〜。」
乃木坂には、いろんなメンバーがいるんだな。

満腹定食 ( 2022/03/30(水) 20:15 )