笑顔が絶えない警察官































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第29章 もう止まらない
準備
次の日
鶴木「ありがとうございました。」
「お気をつけて。あと、数日は安静にしてくださいね?」
鶴木「わかりました。」
俺は、病院を退院する。
頭は少し痛むが、身体は動く。
鶴木「・・・」
一旦、部屋に戻ろうか。
亀山「よっ!調子はどうだ?」
鶴木「まぁまぁです。」
杉下「そうですか。では、行きましょうか。」
いつもの2人がいた。
鶴木「え?どこに?」
杉下「君が住んでいるところですよ。」
亀山「ほら、行くぞ。」
鶴木「は、はぁい。」
亀山さんの車に乗る。
亀山「鶴木、変なこと考えるなよ?」
鶴木「へぇ?」
杉下「君の考えていることです。何かよからぬ企みをしているのは、わかっています。」
鶴木「・・・」
亀山「すまないが、俺たちは止めるぞ?」
鶴木「・・・はい。」
止められても行くつもりだ。
どうやって目を盗むかだな。
〜〜〜〜
鶴木「ありがとうございました。」
亀山「安静にしろよ。」
鶴木「はい。」
ブゥ〜〜ン!
亀山さんの車が行った。
鶴木「・・・」
一旦部屋に帰る。
鶴木「・・・」
どうするか。 
すぐに行動に移してもな・・・
鶴木「あ・・・」
さくら「おかえり。」
鶴木「た、ただいま・・・」
玄関の前にさくらがいた。
さくら「また無茶したんだね。」
鶴木「そ、そうだな。き、今日は安静にしないと・・・」
さくら「嘘だね。またどこかに行くんでしょ?」
鶴木「・・・」
さくら「あのね。」
鶴木「?」
さくら「死なないでね?話は少しだけ聞いているけど、そのために死ぬ必要はないよ?死ぬ覚悟はしているかもしれないけど、私からは・・・」
鶴木「・・・」
さくら「生きて帰ってきて。菜緒ちゃんと宮田さんを助けてね。」
鶴木「あぁ。準備したらすぐに行くわ。」
さくら「そう、ご飯はおそばにしてあるよ。」
鶴木「助かる。」
俺は、準備をする。
〜〜〜〜
小坂side
小坂「・・・」
宮田「・・・」
金に輝いている襖の部屋に連れられて、そのまま椅子に座っている。
ちなみに手を後ろにされて縄で縛られて椅子に固定されている。
サッ!
襖が開く。
「叔父貴、可愛い嬢ちゃんが入りましたぜ。」
「ほう。」
グレーのスーツを着た50代くらいのおじさんが入ってきた。
叔父貴「いい、嬢ちゃんだな。だが、この2人はどうするつもりだ?」
「叔父貴の愛人にするつもりでして、気に入らなければ、海外に売り飛ばします。」
小坂「・・・っ?!」
宮田「っ!」
叔父貴「どういうことだ?」
「え?叔父貴が言ったんじゃないですか?」
ゴン!
「ぐぁ!」
ドシャ!
叔父貴「聞いてないな。この2人は愛人にするが、経緯を説明しろ。」
小坂「・・・」
宮田「菜緒は愛人にさせないよ。」
叔父貴「あ?」
小坂「ま、愛萌・・・」
宮田「・・・」
叔父貴「いい目つきだな。じゃ、夜に俺の彫り師が来るから。背中に彫ってもらおうか。」
宮田「・・・」
叔父貴「おい、飯だ。2人にも食わせてやれ。」
小坂「愛萌・・・」
宮田「大丈夫、菜緒に指一本も触れさせないよ。」
愛萌の笑顔は少し震えていた。
小坂「・・・助けて、鶴木君・・・」
〜〜〜〜
鶴木「うっし。準備できた。ちょっくら仕事に行ってくるわ。」
さくら「行ってらっしゃ。」
俺は部屋を出る。
身体が動く。
絶対連れて帰る。

満腹定食 ( 2023/05/07(日) 20:58 )