笑顔が絶えない警察官































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第29章 もう止まらない
静かなる怒り
小坂side
「ぉ・・・お・・・菜緒!」
小坂「ん、ん・・・愛萌?」
宮田「やっと起きた・・・」
こ、ここは・・・
小坂「鶴木さん!」
宮田「やられちゃったよ。強い人に。」
小坂「あ・・・」
最後に見た光景は、鶴木さんが殴られて倒れるところだった。
その前にこの部屋は・・・
ダン!
宮田「っ!」
「お嬢ちゃん達、起きたかい?」
刺青が入った男の人たちが、入ってきた。
もしかして・・・
「今は、叔父貴がいないからゆっくりしといてくれよ。暴れたら、やっちまうからな?」
ジャキッ!
小坂「い、いや!」
宮田「菜緒はやらせないよ。」
「活きがいい嬢ちゃんだな。叔父貴がいなくてよかったな。へへへ。」
宮田「ムッ!」
小坂「愛萌!」
「へへへ、明日が楽しみだな。」
〜〜〜〜
鶴木「ん、ん・・・はっ!小坂さん!宮田さん!!」
バサッ!
杉下「起きましたか?」
鶴木「す、杉下さん・・・」
起きたら、病院のベットの上で、杉下さんがいる。
杉下「お身体は?」
鶴木「今のところ・・・いっ!」
頭を抱える。
杉下「まだ残っているようですね。少し休んでてください。」
鶴木「そんなこと言われても・・・」
小坂さんと宮田さんを・・・
杉下「気持ちはわかります。今は、我慢です。」
鶴木「・・・はい。」
ガララッ!
金村「鶴木さん!」
鶴木「金村・・・」
金村「大丈夫ですか?」
鶴木「俺は大丈夫だ。それよりも・・・」
金村「少し安静にすれば、治ります!」
鶴木「そうか・・・」
金村を殴って、小坂さんと宮田さんを連れ去って・・・
ギュッ!!
亀山「お、起きたか。」
鶴木「亀山さん・・・」
亀山「お嬢ちゃん、少し離れてくれるかな?」
金村「わ、わかりました・・・」
金村は病室を出る。
亀山「さてと、鶴木達を襲った奴らは、半グレとヤクザの間みたいな連中で、最近やたらと悪さを働いているようです。一連の騒動はそいつらだと思っているみたいです。あとは、半年前に薬が見つかったから、それで色々と動いているって見解だそうです。」
杉下「なるほど、亀山君、ありがとうございました。」
亀山「いえいえ、右京さんのお願いなら、火の中水の中にでも行きます!」
鶴木「・・・」
亀山「おい、鶴木?痛むか?」
鶴木「え、いや、いや!大丈夫です!」
亀山「そうか、明日まで大人しくしろよ?」
鶴木「はい!」
大人しくするわけねぇ。
場所がわかるなら・・・
杉下「亀山君、ちなみに奴らの場所は?」
亀山「いそうな場所は・・・確か・・・」
鶴木「・・・」
耳と目に感覚を集中させる。
亀山「ここです。」
杉下「ここは・・・」
鶴木「・・・」
場所がわかった。
待ってろ。

満腹定食 ( 2023/05/05(金) 20:06 )