笑顔が絶えない警察官































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第28章 1番大事なこと
失敗すればいい
その後も質問が色々あったが・・・
鶴木「お、そろそろ時間だな。それじゃ、最後の質問だ。誰が行く。」
最後は、誰が行く?
ここでこのチームの・・・
正源寺「はい。」
鶴木「最後も行くか。」
正源寺「鶴木さんは、どうやって自信をつけていますか?」
鶴木「自信?なぜだ?」
正源寺「私たち、次にファンの人達にお見立て会をするんですけど、なかなかうまくできなくて・・・」
全員顔を下げる。
本当に自信がないんだろうな。
鶴木「ん〜、ない。」
正源寺「そ、そんな!何かありますよね!」
鶴木「正直ない。なぜそう思う?」
正源寺「え、いや、その・・・」
鶴木「・・・」
正源寺「・・・」
鶴木「よし、わかった。なら、教えてやる。」
全員顔を上げる。
鶴木「いっぱい失敗しろ。以上。」
「「「え?!!」」」
正源寺「そ、それだったら・・・」
鶴木「ん?わざと失敗しているのか?練習は?」
正源寺「そ、そうじゃないです・・・」
鶴木「そうだろ?本番を成功させるために練習して、失敗するんだろ?辛いのはわかる。俺もいっぱい失敗して怒られた。その気持ちはわかる。だけども、いっぱい練習するからこそ、本番で100%以上の力を出すんだろ?」
「「「・・・」」」
鶴木「だったら、この話は終わりだ。で、それでも泣き言を言うなら、関係なしに平手してやる。それか左胸に拳を入れてやる。できるよな?」
「「「はい!!」」」
鶴木「よし、そう言うことだ。」
これで、俺が呼ばれた理由がわかった。
あのふぬけキャプテンをしばいてやるか。
「あの・・・」
鶴木「ん?」
1人手を挙げる奴がいる。
鶴木「なんだ?石塚?」
石塚「鶴木さんのお仕事って、なんですか?」
鶴木「ん?俺か?警察官だが?」
「「「・・・え、えぇ〜!!!!」」」
ここで、全員俺が警察官だと知ったようだ。

満腹定食 ( 2023/04/29(土) 22:45 )