久々の・・・
鶴木「・・・はぁ〜。」
何もない帰り道。
今日は、さくらの帰りが遅い。
いや、今日もか。
朝も気づいたらいない。
忙しい毎日を過ごしている。
それに比べて・・・
鶴木「はぁ〜、なんでだろうな〜。」
ゆったりとした日々を過ごしている。
同期や先輩達は、忙しい日々を過ごしているだろうな。
今は、給料は夜勤がないため手当がついていない。
けど・・・
鶴木「いい勉強になっているんだよな〜。」
杉下さんの鋭い推理に広い視野、相手を舐め回すような洞察力。
亀山さんは、瞬発的な行動と熱い心を持ち合わせている。
2人からは学べるところいっぱいある。
だが、俺は・・・
鶴木「なにもねぇーよな〜。」
俺は全くなしもしていないし、できやしない。
そのことで、ストレスになっているんだろうか。
鶴木「はぁ〜。」
「つ〜る〜き〜くん!」
鶴木「わぁ!!」
女の人が俺に抱きついてきた。
けど、この匂いは・・・
鶴木「白石さん?」
白石「正解!久しぶり!」
鶴木「ひ、久しぶりです。」
久々の白石さん。
最近アパレルに力を入れているから、なかなか会えなかった。
鶴木「どうしたんですか?」
白石「ん?さくちゃんから飛鳥経由で私のところに連絡が来たの。」
鶴木「そうなんですね。それより・・・」
帰宅する人たちが、俺たちの方を見ている。
白石「早く帰ろ?」
鶴木「え?どこに?」
白石「きまっているじゃん!」
〜〜〜〜
鶴木「お、お邪魔します・・・」
白石「ただいまでいいんだよ!」
タクシーで白石さんの自宅に来た。
けど、なかなか慣れない。
白石「ご飯作るよ。」
鶴木「手伝います。」
白石「じゃ、これ、洗って。そのあとは、野菜を・・・」
鶴木「分かりました。」
トントントン、ジュ〜!
トントントン、ジュ〜!
シャッ!シャッ!
鶴木「うまそう〜。」
白石「食べる?」
鶴木「へぇ?」
白石「あ〜ん。」
鶴木「あーん。うんま。」
白石「良かった。これで、調節して。完成!」
鶴木「やった。」
今日は、カレー。
サラダと少しの揚げ物を添えてある。
白石「早く食べよー。」
鶴木「はぁい!」
〜〜〜〜
鶴木「ごっそうさまでした。」
白石「お粗末様。」
カレーを3杯おかわりした。
めちゃくちゃうまい。
鶴木「皿洗いますね。」
白石「え?やってくれるの?」
鶴木「はい、色々お世話になってますからね。」
俺は、皿を洗う。
ジャー、ザワザワ
バラエティー番組の笑い声が混じる。
白石「ねぇ、どう?新しい職場は?」
鶴木「ん〜、まぁまぁっすね。暇すぎますけど。」
白石「そうなの?飛鳥から聞いてるけど、新しい子を助けたんですけど?」
鶴木「たまたまですけどね。よし、終わった。」
皿洗いが終わる。
白石「はい、ご褒美。」
鶴木「ん。」
白石さんは両手を広げて待っている。
なんの抵抗もなく、白石さんの胸に入っていく。
いい匂いだ。
鶴木「ん、ん〜。」
白石「よしよし。」
なんか、スッキリする。
杉下さんの紅茶とは違う。
白石「ん〜、鶴木君の匂い。」
鶴木「少し変態チックですね。」
白石「鶴木君も変態なのに。」
鶴木「そんなわけでないっすよ。」
白石「ねぇ、鶴木君。」
鶴木「ん?」
俺と白石さんは、久々にキスをする。