笑顔が絶えない警察官































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第21章 身体に触れたい
ストレスってわからない
鶴木「・・・」
杉下「これで、どうでしょう。」
トン
鶴木「・・・じゃ、これは?」
トン
杉下「惜しいですね。こうできますよ。」
カン、トン
鶴木「あちゃ〜、じゃ、こうするしかないから。」
カン、トン
杉下「チェックメイトですね。」
トン
鶴木「あ〜、そうなるか〜。」
杉下「ですけど、チェスの置き方がなかなか上手になってきましたね。」
鶴木「そうですか?なかなか勝ててないのに・・・」
杉下「日々成長ですね。お茶の時間にしましょう。」
鶴木「は〜い。」
杉下さんは、紅茶を淹れてくれる。
杉下さんの紅茶はうまいんだよな〜。
亀山「あれ?チェス打ってたんですか?」
杉下「はい、お昼休みの恒例です。」
鶴木「なかなか勝てません。」
亀山「はっはっは、そりゃ右京さんは頭の作りが違うからな。俺も勝てたことないぞ〜。」
亀山さんに頭を撫でられる。
杉下「亀山君は、攻めることしかしないので、すぐ崩せますからね。」
亀山「うぐぅ。」
杉下「はい、どうぞ。」
鶴木「ありがとうございます。うま〜い。」
杉下「お口にあって良かったです。紅茶を変えてみたのですが、どうですか?」
鶴木「少しスッキリしてる感じがします。」
杉下「ご名答。鶴木君、最近疲れてませんか?」
鶴木「ふぇ?」
杉下「少し元気がないように見えますね。何かありましたか?」
鶴木「い、いや?全然元気ですけど?」
杉下「そうでしょうか?肩が下がって、目も垂れ気味ですね。」
鶴木「え、本当ですか?」
亀山「言われてみれば、元気がなさそうだな。」
杉下「寒くなってきてますし、色んな影響がでているかもしれませんね。」
鶴木「い、いや、普通ですよ?」
だけど・・・
杉下「それより、鶴木君と親密な方々と会えてないんじゃないんですか?そろそろ年末に差し掛かりますからね。」
鶴木「そういえば、そうですね。」
さくら達に会えていないし、他のメンバーにも会えていない。
年末に近づくにつれて仕方ないことだ。
亀山「それだったら、何か趣味ないのか?」
鶴木「い、いや〜、特には・・・」
亀山「何もないんかい。」
杉下「どうしましょうかね。」
鶴木「けど、これ飲んでスッキリしてますんで大丈夫だと思いますよ。」
杉下「そうですか、溜めるのは良くないので、相談してくださいね。」
鶴木「分かりました。」
いや〜、どうしようか。
心配はかけていないと思っていたんだけどなー。

満腹定食 ( 2022/12/25(日) 20:03 )