笑顔が絶えない警察官































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第20章 DJポリス?
久々の制服
鶴木「あぁ〜、やだ〜。」
さくら「前まで、仕事大好きだったのに、最近になって、そういうこと言うよね。」
鶴木「うるせぇ〜。なんで、大勢のバカを相手にしないといけねぇーんだよ。」
日に日に近づいてくる雑踏警備。
ほんまにバカどもの相手をしないといけないのは、仕事なのかと問いたくなる。
鶴木「はぁ〜、何がハロウィンだ。変な外国の行事を取り入れるな。」
さくら「それ、私たちのファンに言ってみてよ。」
鶴木「たぶん、殺される。」
せいぜい50人くらい潰して終わるだろうな。
鶴木「はぁ〜、やだ。」
ーーーー
次の日
杉下「おはようございます。」
鶴木「はーざいます。」
杉下「おやおや、元気がないですね。」
鶴木「だって〜、雑踏警備が〜。」
杉下「仕方ないですよ。上からの指示ですからね。」
鶴木「くっそ〜、縦社会が〜。」
杉下「鶴木君、口は慎むように。」
鶴木「ふぁい。」
俺は、机の上にひれ伏している。
本当にやだ。
角田「お、暇か?」
杉下「いつものことですよ。角田課長。」
角田「そうだな。」
いつもの通り、角田課長がコーヒーを淹れに来た。
角田「あ、そういや、薬物の過剰摂取で死亡した遺体が2体来たってよ。聞いたか?」
杉下「おやおや、初耳ですね。」
鶴木「どう言うことですか?」
杉下「おや、元気が出ましたか?」
角田「いや、ちょっと刑事の話を聞いたんだが、なんでも誰かにやられたんじゃないかって、見解で俺らももしかしたら駆り出されるかもな。」
鶴木「へぇ〜。」
2体の遺体・・・殺人の可能性・・・
杉下「おやおや、鶴木君。良い感じですね。」
鶴木「ふぇ?」
杉下「直感ではなく、自然に物事を深く考えることをするのは、とても大切なことなんですよ。」
杉下さんは、人差し指を立てながら、俺にアドバイスする。
鶴木「な、なるほど・・・」
杉下「後々分かりますよ。」
「あの・・・」
杉下「おや?これは、これは、刑務係の方ですね。」
刑務係「はい、鶴木君は・・・」
鶴木「はい?なんです・・・あ。」
刑務係「忘れてましたよね?これ、次に使いますよね?」
鶴木「す、すいません!」
そういえば、制服をクリーニングに出していたな。
それが、戻ってきた。
角田「お?制服か?一回着てみろよ。」
鶴木「え、えぇ〜。綺麗なまんまで仕事したいですよ〜。」
杉下「良いじゃないですか。減るものではないんですから。」
鶴木「わ、わかりました・・・」
カチャカチャ、バサッ!バサッ!
鶴木「はい、終わりました。」
角田「おぉ〜、やっぱ若いから似合うな〜。」
杉下「良いですね。これが、鶴木君のあるべき姿ですね。」
鶴木「い、いや〜、そうですかね?」
久々の制服。
けど、制服を着ている方がなんか心地がいい。
杉下「現場に戻れるように頑張りましょうね。」
鶴木「はい!!」
よし、これで頑張るか。


満腹定食 ( 2022/12/21(水) 20:31 )