笑顔が絶えない警察官































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第18章 人材の墓場?
仕事は・・・
鶴木「・・・」
トン!
杉下「チャックメイト。」
カン!トン!
鶴木「げぇ・・・」
杉下「ん〜、センスはなかなか良いんですけどね〜。攻め方が単調すぎますね。」
鶴木「い、いや〜、チェスなんて初めてやりますから、こんな攻め方しかできないですね。」
杉下「ですけど、チェスのルールを覚えて1日、ゲームを覚えて2時間とはすごいですけどね〜。」
亀山「俺の方を見ないでください。」
俺は、特命係でチェスをしている。
杉下さんに教えてもらって、相手をしてもらっている。
難しいが、杉下さんとチェスをするのは面白い。
だが、ほぼ同じ攻め方しかできない。
そのため動きが読めるらしい。
さすが、警部だな・・・
亀山「それより、鶴木君。」
鶴木「はい?」
亀山「スーツで来なくていいよ。ここは自由なんだから。」
鶴木「いや、ダメですよね?」
杉下さんはスーツで、亀山さんはTシャツとジーパンの格好で勤務している。
俺は、半袖とスーツの格好だ。
杉下さんはスーツだが・・・
杉下「良いですよ。鶴木君の好きなようにしてください。」
鶴木「わ、わかりました・・・」
本当は良いのか・・・
杉下「鶴木君、紅茶は入りますか?」
鶴木「あ、いただきます。」
杉下「では・・・」
鶴木「・・・」
杉下さんは紅茶を淹れ始める。
鶴木「・・・」
ジャ〜!!
いつ見ても芸術的だな。
綺麗な放物線を描いている。
杉下「はい、どうぞ。」
鶴木「い、いただきます。」
ズズッ!
鶴木「あ、うまい・・・」
杉下「鶴木君は、あまり紅茶を飲んだことないと思いましてね。初心者にうってつけの紅茶を淹れてみました。」
鶴木「なんか、ん〜、ふわっと来るような気がします。」
杉下「ほほぅ〜、その雰囲気を味わえるとは、すごいですね〜。」
鶴木「あ、あざっす。」
亀山「本当かよ。」
亀山さんは、コーヒー淹れる。
鶴木「本当ですよ!うまいし、なんか違うような・・・」
亀山「へぇ〜。」
杉下「亀山君、鶴木君をあんまり弄ばないように。」
亀山「はいはい、わかりました。」
鶴木「あ、あの・・・」
杉下「どうしましたか?」
鶴木「ここは、仕事って・・・」
亀山「ない。」
杉下「ないですね〜。」
鶴木「・・・ほんまっすか?」
杉下「はい、特命係は捜査権が剥奪されてますからね。」
亀山「それは、嘱託職員だから元々ないのよ。」
そ、そんな・・・
飼い殺しかよ・・・
鶴木「じゃ、この生活が続くんですか?」
杉下「そうとは限りませんよ。」
亀山「もしかしたら、捜査ができるかもよ。」
鶴木「・・・へぇ?」
杉下「楽しみに待っててください。」
鶴木「は、はい・・・」
角田「お、暇か?」
亀山「角田課長も暇っすね。」
角田「仕方ないだろ。」
これで1週間が過ぎた。
俺は、どうなるんだろうな。

満腹定食 ( 2022/12/02(金) 19:11 )