笑顔が絶えない警察官































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第17章 夏争奪戦
運気アップ?
カラン!カラン!パン!パン!
宮田「ねぇ、何をお願いしたの?」
鶴木「ん?いい職場でありますように。」
宮田「異動なの?」
鶴木「そうだな。ほぼ確定。」
宮田「どこになりそうなの?」
鶴木「わからん。けど、人材の墓場だったら、嫌だなって感じにしか思ってないわ。」
宮田「前向きに行こうよ。だから、このお寺に連れてきたの。」
鶴木「それは、感謝します。」
お寺さんにお参りに来た。
久々すぎて、新鮮だな。
神聖な場所であり、庶民の味方だな。
人間は救われたいと思えば、神や仏に祈る。
それくらいの気持ちで、木で造られた建物に神を型取られた像に手を合わせる。
それくらい偉大な物である。
宮田「なんか変なこと考えてない?」
鶴木「ん?全然?」
なぜ宮田さんといるのかと言うと・・・
ーーーー
4日前
Prrr
鶴木「ん?小坂さん?はい?もしもし?」
小坂?『繋がった!鶴木さんですか?!』
鶴木「ん?小坂さんじゃない?」
小坂?『あ、バレた?菜緒の携帯を借りてます!宮田愛萌でーす!』
鶴木「あ、どうも。何か要件でも?今は、警察官では・・・」
宮田『いやいや!そうじゃないです!鶴木さんの運気を上げようと思いまして〜!』
鶴木「・・・はい?」
ーーーー
と、言った感じでお寺に連れてこられた。
鶴木「あの時、小坂さんの隣にいた人とはな〜。」
宮田「初対面だと思ってたでしょ?」
パトレイバーで守った時や夜の交通整理員として見られた時に姿は見ていた。
目は合わせてないが、会ってはいた。
宮田「ねぇ、ねぇ?」
鶴木「ん?」
宮田「菜緒のことどう思っているの?」
鶴木「ん、ん〜。」
小坂さん・・・
鶴木「めちゃくちゃいい子やな。けど、優しすぎるし抱え込みやすい体質だな。」
宮田「へぇ・・・」
鶴木「ん?」
宮田「すごいね。そんなに関わってないのに。」
鶴木「そうか?まぁ、そう感じれたな。」
小坂さんは、いい子だと思う。
けど、そのせいで色んなものを抱えてしまう。
いつか・・・
宮田「悪いこと考えないの。その時は、私と鶴木さんで助けてあげるの。」
鶴木「わかってますよ。」
宮田「それより、運気が上がるお店に行かない?」
鶴木「どこっすか?」
宮田「それはね・・・」
〜〜〜〜
宮田「ん〜!美味しい!」
鶴木「これは・・・」
宮田「ん?餡蜜だよ。」
鶴木「餡蜜は餡蜜でも・・・」
大盛りの餡蜜が目の前に置かれている。
アイスや果物、寒天と餡子が盛りだくさんに盛られている。
鶴木「うわ・・・」
甘いものをこんなに出されたことはない。
食えるか・・・
宮田「食べないの?」
鶴木「た、食べます。」
一口・・・
鶴木「んま。」
宮田「でしょ?運気が上がりそうでしょ?」
笑いながら首を傾ける。
たぶん癖だろうな。
とりあえず、完食するか・・・
宮田「おぉ〜、すごい。」
鶴木「へぇ?」
宮田「男の子って感じ。」
鶴木「どういうことっすか?」
宮田「そういうこと。」
鶴木「???」
まぁ、今日で運気が上がった気がする。
次の職場もいいところがいいな。
ーーーー
某所
「どうしますか?」
「ん〜、免許センターでも色々とやらかすでしょう。」
「けど、もったいない人材だからな〜。」
「あ、そうだ。あそこでいいんじゃないか?」
「どこですか?」
「特命係。」

満腹定食 ( 2022/11/25(金) 22:17 )