笑顔が絶えない警察官































小説トップ
第17章 夏争奪戦
理佐姐さん?
理佐「ん〜、これも違う。これも・・・」
鶴木「あの〜、もういいですか?」
理佐「ダメ、もっとカッコよくなれるから、ここに来ているの。」
鶴木「えぇ〜。」
理佐「え?何?文句あるの?」
鶴木「い、いえ・・・」
めちゃくちゃ睨まれている。
蛇に睨まれた蛙?いや、鼠?
どっちでもいいか・・・
なぜ、理佐さんといるのか
それは、3日前・・・
ーーーー
Prrr
さくら「はい、もしもし。あ、理佐さん?お疲れ様です。え?鶴木君?隣にいますけど?あ、変わりますね。鶴木君。」
鶴木「理佐さんからね。あ、変わりました。鶴木です。」
理佐『やっほ〜、元気?』
鶴木「と思いますか?」
理佐『だよね?それより、気分転換しない?』
鶴木「はい?」
ーーーー
と、言った感じに半ば強引に外へ出された。
もう少し寝たかったのに・・・
理佐「今、違うこと考えてなかった?」
鶴木「い、いえ!いや〜、欲しいものないかな〜?」
理佐「それ、女性用だよ?」
鶴木「げぇ・・・」
さくらには仕事に行く前に睨まれるし、見送った後のラインには・・・
さくら[連休取れたら、他の人と約束入れないでね?わかっているよね?]
画面越しの圧がやばい。
鶴木「はぁ〜、別に服なんて着れたらいいんだけど・・・」
理佐「そんなことを言っているから、高校生みたいな服装のままじゃないの?」
鶴木「ぐぅ・・・」
家の私服は、ジャージかスエットしかない。
買ってもらった服もあるが、坂道さんとの付き合いしか着ていない。
理佐「あ、ワックス・・・ジェルしかないか。まぁ、これでいけそうかも。」
鶴木「はい?」
理佐「少しの間だけ変身してもらうよ。」
鶴木「え?え?え?」
〜〜〜〜
「え?すごくない?」
「カッコ良すぎじゃん。」
「え?モデル?素人さん?」
「なんの仕事しているのかな?」
鶴木「こんなに見られるとは・・・」
ジェルで髪をかきあげ、服はオフィスカジュアルってやつらしい。
理佐さんから聞いた。
いつも固いスーツ着ているが、楽な感じでいい。
理佐「大成功。」
鶴木「あの〜、ジロジロ見られて嫌なんですけど・・・」
理佐「いいじゃん。これで居てもらうよ。」
鶴木「はぁ〜。」
「えぇ〜、彼女持ちか〜。」
「けど、すごくお似合いだね。」
「羨ましい・・・」
〜〜〜〜
鶴木「まだですか?」
理佐「まだだよ。」
いい飯屋に入って飯を食って、また歩いている。
なんか疲れる・・・
理佐「友香や土生ちゃんが、色々鶴木君にくっついているから私もこうしたいの。」
鶴木「いや、たまたまですよ・・・」
理佐「へぇ〜、友香とは寝たくせに。」
鶴木「え、え?なんのことですか?」
理佐「ん?友香はわかりやすいからね〜。すぐにわかったよ。土生ちゃんもタイミング狙っているし。」
鶴木「う、うっそーん。」
けど、すぐに思い浮かぶ。
菅井さんが顔を赤くしているところ。
〜〜〜〜
菅井「へっくしゅん!」
小林「風邪ひいた?」
菅井「いや、そんなことはないと思うよ?」
〜〜〜〜
理佐「今日だけは、私のものね?」
鶴木「う、っす・・・」
めちゃくちゃ怖い。
色んな女(人)を見たけど、Sっ気ある人は初めてかもしれない。
理佐「何?」
鶴木「い、いえ!」

満腹定食 ( 2022/11/25(金) 19:32 )