笑顔が絶えない警察官































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第1章 落とし物にはご注意を!
守るのが仕事
数日前
鶴木「村井さん、これって・・・」
村井「これは・・・」
そこにあったスレは・・・
村井「遠藤さくらを襲ってやるだと?中身は?」
鶴木「はい。」
スレをクリックする。
村井「おいおい、これは・・・」
遠藤の行動を綴ったものばかりだ。
鶴木「えっと、今日は〇〇スタジオで撮影。これは、さらばとコントを撮っている模様。今日は、Mステで収録中。今日は、〇〇のマンションから動いていない。ここが、今住んでいる場所だろう・・・」
村井「こいつ、完全に場所を把握してやがる。」
鶴木「あ、スマホをパソコンに繋いで、カタカタしていたって・・・」
村井「そういうことだろうな。ロックを解除して、そのあとGPSアプリを入れたってことだな。こいつ、相当頭が逝っているぞ。」
鶴木「ん?村井さん!これ!!」
村井「何々?〇〇日に遠藤さくらを尾行する。そのあとは襲います。少し実況します。お楽しみに。」
村井「よし、捕まえるぞ。」
鶴木「はい!」
ーーーー
そして、今日・・・
「な、なんで警察が!!」
鶴木「あんたが、立てたスレを見たからや。」
俺は自分のスマホを見せる。
そこには、男が書いたであろうスレが更新されていた。
「く、くそっ!」
遠藤「きゃ!」
力づくで俺の手を振り払い、遠藤を離した。
俺は、優しく遠藤を抱きしめる。
鶴木「大丈夫か?」
遠藤「は、はい。ありがとうござ・・・」
鶴木「それは、あとだ。」
「あぁ!!!」
男は、大きく振りかぶって殴ってくる。
鶴木「おっと!」
遠藤「きゃ!」
それを避ける。
大振りだから、見やすい。
「く、くっそ!!」
鶴木「ふっ、観念しな。」
「い、嫌だね!」
「はい、そこまで。」
「え、え?!」
鶴木「遅いっすよ。村井さん。」
村井「お前が早いんだよ。現行犯逮捕。」
村井さんは、手錠をかける。
〜〜〜〜
ウゥ〜!!
男は、観念して応援に駆けつけたパトカーに乗る。
雨はいつのまにか止んでいた。
遠藤「本当にありがとうございます。」
遠藤は、頭を下げて礼を言ってきた。
鶴木「これが、俺たちの仕事です。少し囮になるような形にしてしまい、申し訳ありません。」
村井「もう少し早く駆けつければよかったのですが、本当にすいません。」
俺と村井さんは、帽子を取って頭を下げる。
遠藤「いえいえ!本当に襲われる所だったんで、助かりました。」
村井「あとは、警察署でお話をしてください。では、こちらに。」
遠藤「はい。わかりました。」
俺と村井さんは、遠藤さんを見送る。
村井「帰ったら、調書な。」
鶴木「はい、わかりました。」
これから少し忙しくなる。
けど、これが俺たちの仕事だ。

■筆者メッセージ
ご指摘ありがとうございます
頑張って気をつけます。
満腹定食 ( 2022/03/27(日) 15:43 )