笑顔が絶えない警察官































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第1章 落とし物にはご注意を!
どんな時も
「「「おはようございま〜す!」」」
鶴木「おはようございます!」
幼稚園児から元気な声で挨拶をされる。
いや〜、気持ちがいいな。
「おはようっす!!」
鶴木「おはようございます!」
色んな人間から、笑顔で挨拶をされる。
いい気分だ。
こうして、声をかけてもらって挨拶されたり、したりするは気持ちが良くなる。
いい気分で仕事ができる。
村井「ほら、挨拶するのはいいけど、自分の仕事を忘れるなよ。」
鶴木「あ、やべぇ!」
村井「たく、お前は・・・」
まだ事件が起きてないが、これから起きると思うと気が重い。
何も出来ないは歯痒い。
だけど、今は目の前の仕事を全うする。
これに尽きる。
鶴木「あ、間違えた。」
村井「おいおい・・・」
〜〜〜〜
「うぅ・・・ママ・・・」
鶴木「大丈夫、ママは見つけるからね。」
村井「こちら、村井。迷子を保護しました。年齢は、3歳くらい。女の子で、住宅街の交差点で泣いていたところを保護しました。名前は・・・」
迷子を保護した。
俺が勤めている交番は、ショッピングセンターや住宅街がある、ベットタウン的な所だ。
こう言った迷子は、最近までなかったけど・・・
鶴木「久々にな・・・飴食べる?」
「食べる・・・」
俺は、自分の机からいちごミルクを出す。
鶴木「はい、どうぞ。」
「いちご!」
さっきまで泣いていた女の子は、少し明るくなり飴を食べる。
「美味しい!」
鶴木「そうか、そうか。」
俺は頭を撫でる。
「へへ!」
「マイカ!」
「あ、ママ!」
「もう〜!どこに行ってたのよ!」
母親らしき人物が交番に入って来た。
母親は、女の子を抱きしめた。
村井「お母様ですか?」
「はい、本当にありがとうございます。」
村井「いえいえ、目を離すなとは言いませんので、しっかりとお子さんを大事にしてください。」
「はい、すいません。ありがとうございます。」
そのまま母親と女の子は、手を繋いで交番を出ていく。
「お兄ちゃんバイバイ!」
鶴木「またね〜。」
俺は、笑顔で手を振る。
村井「何がまたねだよ。」
鶴木「いいじゃないっすか。」
村井「また来てほしくはないんだよ。」
鶴木「そうですけど、それも仕事ですよね。」
村井「ふっ、よく言うな。ほら、調書を書くから準備しろ。」
鶴木「はい。」
どんな時も笑顔でいる。
これは、俺がずっと決めている事だ。

満腹定食 ( 2022/03/26(土) 20:22 )