笑顔が絶えない警察官































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第1章 落とし物にはご注意を!
携帯の持ち主
Prrr
鶴木「ん?電話?」
村井「俺じゃねぇーぞ。」
鶴木「自分でもないっすよ?」
村井「じゃ、誰・・・」
俺と村井さんは、落とし物管理室を見る。
鶴木「じゃ、見に行きます。」
村井「頼んだ。」
部屋に入る。
鶴木「あ、あった。」
さっき届いた携帯だ。
相手の名前は、賀喜遥香と表示されている。
鶴木「はい、もしもし?」
『え、あ・・・携帯を拾いましたか?』
鶴木「いえ、自分は〇〇交番に勤務している鶴木と申します。」
『あ、警察の人ですか?』
鶴木「はい、あなたの携帯は、〇〇交番に届いていますので、受け取りに来てください。」
『わかりました。えっと、8時以降に取りに行きます。』
鶴木「わかりました。待っています。」
電話を切る。
村井「どの携帯だ?」
鶴木「弁当買いに前に来た、携帯ですね。」
村井「あぁ〜、あれか。取りに来るのか?」
鶴木「はい、8時以降に来るって言ってました。」
現在19時46分。」
村井「じゃ、書類整理をするか。」
鶴木「わかりました〜。」
〜〜〜〜
30分後
「すいません・・・」
鶴木「はい、どうされまし・・・」
声を聞いて、ピンときた。
鶴木「携帯落とされた方ですか?」
「はい、そうです。」
鶴木「すいません、そこに座って待っててもらえますか?」
「は、はい。」
携帯と書類を出す。
鶴木「これに名前と身分証明書ってありますか?」
「え、あ、これで。」
高校の学生証を見る。
鶴木「えっと、遠藤さくらさんですね。確認できました。あとは、ここに本人の名前を書いてください。」
遠藤「わかりました。」
スラスラと書いていく。
遠藤「これで大丈夫ですか?」
鶴木「・・・大丈夫です。では、こちらを。」
携帯を渡す。
遠藤「ありがとうございます。」
そのまま、交番を出ていく。
村井「おい、鶴木。」
鶴木「はい?なんすか?」
村井「あの子、この間乃木坂に入った遠藤さくらじゃねぇーか?」
鶴木「え?そうなんすか?」
村井「はぁ?知らないのか?」
鶴木「え、調べていいっすか?」
村井「あぁ。」
俺は、携帯で遠藤さくらと調べる。
鶴木「あ、ほんまや。」
村井「え?気づいてなかったのか?」
鶴木「全く。」
村井「ちょっと抜けているよな。」
鶴木「え?なんでですか?」
村井「まぁ、いい。ほら、巡回の時間だぞ。準備しろ。」
鶴木「あ、はい!」
アイドルと会うのはごく稀だが、こんな形で会うとは、なんかロマンを感じないな。

満腹定食 ( 2022/03/25(金) 19:24 )