笑顔が絶えない警察官































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第14章 春の暴行防止運動
いつもの流れ〜
さくら「また無茶したんだね。」
鶴木「いや、無理があるだろ。そんな怒るな。」
さくら「けど、怪我するのは見逃せないよ。」
鶴木「だから、怒るなって。」
俺は、「また」病院にいる。
鎖骨打撲と肋骨2本折れていた。
そのため、めちゃくちゃ痛い
さくらは休みだったため、見舞いにきた。
今はりんごを剥いている。
さくら「はい、どうぞ。」
鶴木「あざーす。うんま。」
さくら「・・・」
鶴木「そんな見るなや。」
さくら「今日は、1番だよ。」
鶴木「それがどうした?」
さくら「褒めて?」
鶴木「アホか。」
さくら「いた。」
俺は、軽くチョップする。
鶴木「いたた。」
骨に響いた。
さくら「だめだって、安静だよ。」
鶴木「お前が変なことを言うからだろ。」
さくら「変じゃないもん。鶴木君は、私の・・・」
ガララッ!
理佐「あら、さくちゃん来てたのね。」
さくら「あ、理佐さん・・・」
理佐「鶴木君、怪我の具合は?」
鶴木「おかげさまで、少し安静ですわ。」
理佐「ごめんね。」
鶴木「しゃーないっすよ。怪我するのは警察官の宿命みたいなもんすよ。」
理佐「・・・」
理佐さんは、少し暗い顔をする。
咄嗟の行動だったとはいえ、俺が怪我をした。
責任を感じているんだろう。
理佐「私・・・」
鶴木「それ以上は、いらないっすよ。」
理佐「・・・え?」
鶴木「俺の使命は、人を守ること。そして、自分の正義を貫くこと。それをしたから、こうなっているんすよ。だから、怪我の功名ってやつっすよ。」
理佐「・・・」
理佐さんは、少し顔を上げた。
鶴木「まぁ、警察官ってそう言う仕事なんすよ。あ、りんごどうぞ。」

ささくら「それ、私が剥いたやつ。」
鶴木「いいだろ、別に。」
さくら「痛いところ、叩くよ?」
鶴木「それはやめろ。」
さくらが睨みつけてきた。
さくら「えい。」
鶴木「おい、やめ・・・いたっ!」
さくらがちょっかいを出し始める。
マジで痛い。
鶴木「やめろ!」
さくら「やだー。」
理佐「さくちゃん、ずるい。私もやる。」
鶴木「なんで?!」
理佐さんも入った。
少し明るくなっている。
これでいいだろ。


■筆者メッセージ
次に行きます。
久々にリクエスト募集します。
ご自由にどうぞ。
満腹定食 ( 2022/10/31(月) 23:29 )