笑顔が絶えない警察官































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第14章 春の暴行防止運動
え?人違いです
鶴木「あぁ〜、早く終われよ。」
春の交通安全運動。
あと1週間もある。
前の飲酒検問で、とんでもない目にあった。
鶴木「まさか、櫻坂が来るとはな。」
森田さんの次に、守屋さんに保乃さんまできた。
ずっと俺の名前の言ってくるから、やめて欲しかった。
あのあと、上司にめちゃくちゃいじられた。
ちなみに今日は、見張り。
今のところ、この期間が1番嫌いだ。
早く終われ、マジで。
鶴木「あ、シートベルトしてねぇ。」
無線で伝える。
鶴木「東京483、トリコのと、ナンバー〇〇-75 のシルバーの車ですが、シートベルトしてませんでした。どうぞ。」
『了解、止めます。』
こうやって、携帯を触ってる人やシートベルトをしていない人を見て知らせる。
鶴木「ねむ、早く終わらねぇーかな。」
『あ、こちら、本部。鶴木巡査、15分後切符係に移動。聞こえていたら、応答してください。どうぞ。』
鶴木「こちら、鶴木。了解しました。」
あー、早く終われ〜。
〜〜〜〜
鶴木「ふぁ〜、もうやだ。」
夜は、飲酒検問。
このこの週間だけほんまに疲れる。
帰りたい。
交番で留守番するか、パトロールする方がいい。
立ちぱなしだし、最近暑くなってるし、夜遅いし・・・
とにかくやだ。
鶴木「あ、きたきた。」
ピィー!ピィー!ピィー!
鶴木「すいま・・・」
加藤「あ、京子の親友じゃん。」
京子「え?!なんで?!」
鶴木「人違いです。」
今日は、日向坂が釣れました。
鶴木「あ、飲酒検問しています。免許証とこの機械に息を吹きかけてください。」
「わかりました。」
加藤「としちゃんもやりたい!」
鶴木「いえ、大丈夫です。」
ピィー
鶴木「はい、大丈夫です。免許証、お返ししますね。」
「はい、どうも。」
鶴木「では、お気をつけて。」
京子「あ、ちょ・・・」
鶴木「人違いです。」
ブーン!
鶴木「はぁ、もうやだ。」
たぶんまた来るんだろうな。
〜〜〜〜
京子side
加藤「京子!あの人、すごいかっこいいよね!」
京子「う、うん。いい人だよ。それに、仕事一筋で、一生懸命だよ。」
加藤「あ、そうだ!」
京子「どうしたの?」
加藤「みんなに報告する!!」
京子「え?!」
〜〜〜〜
鶴木「うぅ〜、なにか寒気が・・・」
なんか嫌な予感が・・・
鶴木「はぁ〜、きたきた。」
ピィー!ピィー!ピィー!
鶴木「すいません、飲・・・」
久美「あ、本当だった。やっほー。」
鶴木「え?自分の後ろには何もいませんけど?」
久美「ねぇ〜、ちょっとくらいかまってよ。」
鶴木「え?誰です?あ、飲酒検問です。」
「はい、どうぞ。」
鶴木「ありがとうございます。こちらの機械に。」
「わかりました。」
手際がいい。
たぶん京子さんか。
鶴木「はい、大丈夫です。」
久美「また遊びに行こうね。」
鶴木「人違いです。」
ブーン!
鶴木「だるい。」
たぶんまた来るだろうな。
鶴木「はぁ〜あ、あ?」
あれ、反対車線で手を振る女性2人がいる。
目を細めると・・・
鶴木「げぇ、小坂さんじゃん、隣も日向のメンバーか。」
仕事現場に来るなよ。
〜〜〜〜
小坂side
宮田「史帆さんの言う通りだったね。」
小坂「うん、初めてかも。鶴木さんが仕事している姿を見るの。」
宮田「やっぱり、警察官の制服はかっこいいね。」
小坂「うん、警備員さんとは違うからね。」
宮田「菜緒、もしかして惚れてるの?」
小坂「そ、そんなわけないよ。ただ、かっこいいなぁ〜って。」
宮田「ふ〜ん、応援してるよ、菜緒。」
小坂「ち、ちょっと。」
側から見れば、同性カップルに見える。

満腹定食 ( 2022/10/26(水) 14:41 )