笑顔が絶えない警察官































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第12章 存分に暴れろ!!
暴走!!パトなっちん!!!
鶴木「そろそろ終わりだな。」
パトなっちんに乗りたい人たちの制限をしていく。
鶴木「すいません、お時間ですので。」
「えぇ〜、そんな〜。」
鶴木「ごめんね。また遊びに来てね。」
「本当に遊べるの?」
鶴木「遊べると思うよ。いつになるかはわからないけど・・・」
「そんな〜。」
鶴木「じゃ、僕だけ特別にいいことしてあげる。」
「いいこと?」
鶴木「あぁ。」
「わっ!」
鶴木「ほら、いいだろ?」
「わぁ〜!!」
男の子を肩車する。
見たこともない景色を見て、口が止まっている。
鶴木「どう?」
「高〜い!!」
鶴木「いいだろ?」
「うん!!僕もこの景色見れるの?!」
鶴木「見れる、見れる。そのためには、ご飯やトレーニングしないといけないけどね。」
「わかった!!」
鶴木「じゃ、約束やな。」
「うん!!指切り・・・」
ピィー!ギィ!!ガガガッ!
鶴木「はぁ?」
「ど、どうした?!わぁ!!」
「きゃぁ!!!」
「な、なんだ?!!」
止まっていたパトなっちんが勝手に動いた。
様子が何かおかしい。
俺は、警笛を出す。
ビィーー!!!
鶴木「すぐに離れろ!!!」
でかい声を出して、パトなっちんから離れさす。
ギィー!!ガッシャーン!!!
会場のパイプ椅子やテントを薙ぎ払っていく。
盾とハンドガン、ショットガンを装備しているため、迂闊に近づけない。
鶴木「こっちや!こっちに避難しろ!!」
パニック状態。
「止まれぇ!!」
「足を撃て!!」
パン!パン!
びくともしていない。
「やばい!!退避!!!」
警視庁が用意した機材が破壊されていく。
『緊急配備!!緊急配備!!』
鶴木「くっそ!!」
逃げ遅れた人がいないか見にいく。
危ない状況だが、人の命の方が大事や。
鶴木「誰か!!返事しろ!!」
「わぁー!!あぁーー!!」
子供の泣き声がする。
鶴木「あ、いた!」
駆け寄ると・・・
鶴木「まじかよ。」
子供の親であろう人間が2つ分のテントの下敷きになっている。
「パパ〜!!わぁー!!」
鶴木「待ってな!助けてやるからな!」
鉄の棒を取り、持ち上げる。
鶴木「んぎぃ!!!」
ギィ!ギィ!
少しずつ上がる。
鶴木「よし!!」
なんとか、引き摺り出す。
鶴木「ほら!逃げるぞ!!」
「う、うん。」
子供の親をおぶって、子供の手を引っ張り、逃げる。
鶴木「うわっ。」
目の前に暴れているパトなっちんがいる。
こっちには、気づいていない。
鶴木「走れる?」
「う、うん。」
鶴木「よし!いくぞ!」
ダッシュする。
いける。
「わっ!」
バタン!
「うわぁー!」
鶴木「しまった。」
パトなっちんがこっちを振り向いた。
鶴木「くっそ。」
泣いている子供、意識がない親。
生身の俺。
鶴木「くっ!」
「わぁ!!」
子供を抱えて走る。
とにかく逃げる。
ピィー!バシュン!
鶴木「わぁ!!!」
俺の真横に銃弾が飛んできた。
その風圧で飛ばされる。
鶴木「ぐぅ!!」
少し頭を打つ。
目の前が暗くなる。

満腹定食 ( 2022/09/25(日) 17:46 )