笑顔が絶えない警察官































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第10章 温かい日向
鶴木とお寿司
さくら「ねぇ。」
鶴木「ん?」
さくら「鶴木君って、生ものあんまり食べないよね?」
鶴木「ん?そうか?まぁ、ラーメンとか、肉が好きやからな。そりゃ、食べる回数は少ないな。」
さくら「じゃ、今度お寿司食べに行こう。」
鶴木「ええけど、回転する方か?」
さくら「カウンターで食べるところ。」
鶴木「嫌だ。」
さくら「何で?」
鶴木「そんなところ行けるわけねぇーだろ!!」
回転寿司ならまだしも、回らない寿司屋に行くのはごめんだ。
さくら「お金あるよね?」
鶴木「あるけど、嫌だ。絶対に・・・」
Prrr
俺とさくらの携帯が同時に鳴る。
さくら「はい、もしもし、さくらです。え?あ、はい。わかりました。はい。」
鶴木「はい、鶴木です。」
『こんにちは、小坂です。』
鶴木「あぁ、どうも。どうされてたんですか?」
小坂『今度、ご飯行きませんか?3人で行く予定だったんですけど、1人来れなくなって。』
鶴木「全然行きますよ。いつですか?」
小坂『〇〇日ですけど・・・』
鶴木「休みなんで、行きます。」
小坂『わかりました。では。』
さくら「仕事はいった・・・」
鶴木「飯行ってくるわ。」
さくら「うぅ〜。」
鶴木「甘いもん買ってやるから。」
ーーーー
数日後
鶴木「やっほー。」
小坂「こんにちわ〜。」
早めに来て、小坂さんを待っていた。
鶴木「で、あと1人は?」
小坂「あと1人は・・・」
「す、すいません!遅れちゃいました!」
小坂「全然だよ、美玖。あ、鶴木さん、こっちは美玖だよ。美玖、あいさつ。」
「ど、どうも!金村美玖です!」
鶴木「どうも、鶴木裕太です。それじゃ、案内してくれ。」
小坂「うん、美玖。」
金村「はい!こっちです!!」
〜〜〜〜
鶴木「こ、ここは・・・」
金村「どうですか?!!」
青の暖簾、立派な店構え、黒のメニュー表が扉の前にある。
鶴木「高いところやん。」
小坂「そうやねん。」
金村「たまたま予約が取れたんですよ!金は・・・」
鶴木「あるわ、ボケ!ほら、行くぞ。」
小坂「は〜い。」
店に入る。
「いらっしゃいませ。」
金村「予約していた金村です。」
「こちらにどうぞ。」
鶴木「うわ〜。」
目の前に綺麗されているまな板と包丁が並んでいる。
鶴木「うわ〜、すげぇ。」
小坂「あんまりないの?」
鶴木「一回だけしかないな。」
白石さんと一緒に白飯食った店以降一回もないな。
「お任せでいいですか?」
金村「はい!お願いします!」
「お飲み物は?お兄さんは?」
鶴木「あ、えっと・・・」
酒頼んでいいのか?
鶴木「び、ビールで。」
「わかりました。お二方は?」
金村「お茶で!」
小坂「私も。」
「わかりました。」
鶴木「はぁ〜、なんかやだ。」
〜〜〜〜
鶴木「うわ〜、やっぱ高いやん。」
小坂「でも、持ってきた分で足りたやん。」
鶴木「お前らと生活が違ぇんだよ。」
寿司を食い終えて、会計したら払ったこともない値段を見た。
前は白石さんに払ってもらったが、今回は年下だし、流石に払った。
今後の自分が使える金をやりくりせねば。
金村「嫌でしたか?」
鶴木「全然、あんなうまい寿司食ったの初めてだわ。まぁ、次は安いところでお願いするわ。」
金村「わかりました!」
鶴木「じゃ、これからどうすっか。」
金村「カメラを買いたいんで、付き合ってください!」
小坂「あ、行きたい。そのあと本屋さんに寄ってね。」
鶴木「よし、行くか。」
買うものもないから、ついて行くか。
Prrr
鶴木「ん?」
[とーちゃん]
鶴木「あ、ごめん。」
少し距離を取る。
鶴木「どうした、とーちゃん。」
鶴木父『裕太、落ち着いて聞いてくれ。』
鶴木「うん。」
嫌な予感しかしない。

■筆者メッセージ
次に行きます。
満腹定食 ( 2022/08/23(火) 20:28 )