笑顔が絶えない警察官































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第10章 温かい日向
冬は味噌ラーメン
鶴木「ん、ん〜!!」
よく寝た。
昨日は、事案がなかなか解決しなくて苦戦した。
そのため、帰ってきたのは12時過ぎていた。
最近の夜勤は、3時間寝れたらいいから、休みのは睡眠に充てたい。
鶴木「ん?」
さくら「スゥ〜、スゥ〜。」
さくらは、いつも通り寝ている。
今日は仕事だと聞いているから、早めに出て行こう。
鶴木「うっし、準備しよう。」
〜〜〜〜
鶴木「さっぶ。」
冷たい風を受けながら、自転車を漕いでいる。
さくらが起きかけてきたが、そんなを構わずに速攻で出てきた。
鶴木「はぁ〜、まだまだあるな。」
今日は、味噌ラーメンが好評な所に行く。
あと15分くらいかかるけどな。
鶴木「これは、味噌が美味く感じるわ。」
身体が冷えてきた。
早く並んで、味噌ラーメン食わねぇーとな。
〜〜〜〜
キキィー!
鶴木「よし、まだいけるな。」
目的の店に着いた。
開店前だが、15人くらい並んでいる。
これなら、食える。
自転車を適当な所に止めて並ぶ。
早く食いてぇ。
「あちゃ〜、結構並んでんじゃん。」
鶴木「ん?あ。」
2回見たことあるラーメンとは、縁がない女性がいた。
そんなのは関係ないと思い、そのまま並ぶ。
ガララッ!
店のシャッターが開く。
開店の合図だ。
「では、順番にどうぞ!」
〜〜〜〜
10分くらいして、店に入った。
味噌ラーメンの券はまだ売り切れになっていなかった。
鶴木「よっしゃ。」
そのまま、味噌ラーメンのボタンを押す。
味噌ラーメンは、売り切れになった。
「えぇ〜、うっそ〜。」
後ろに並んでいた女性は、ショックを受けていた。
すまない、これだけは譲れない。
そのままカウンター席に行く。
隣にその女性が座る。
悲しそうな目をしている。
鶴木「・・・あの。」
「はい?何?」
少し睨みつけてきた。
鶴木「ちょっと食べます?」
「え?!いいの?!」
目が輝いている。
鶴木「あ、え、まぁ。ちょっとくらいならと思って。」
「本当に?!よしっ!!」
小さくガッツポーズをしている。
可愛い。
「お待たせしましたー!!」
鶴木「お、きたきた。」
味噌ラーメンが来た。

満腹定食 ( 2022/08/12(金) 22:54 )