笑顔が絶えない警察官































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第9章 あの時のライバル
心の声
内藤「はぁ!はぁ!はぁ!」
鶴木「待て!内藤!!!」
まだ内藤を追いかけている。
装備品が重いため、中々追いつかないし、内藤は全国大会で延長戦になった時20分も戦って肩で息をしていないくらい体力がある。
なんとかして、追いつかなければ・・・
鶴木「え、あ?!マジかよ!!」
目の前にさくらと保乃さんがいる。
鶴木「に、逃げろ!!」
〜〜〜〜
さくらside
さくら「ねぇ、保乃ちゃん。どこに行くの?」
保乃「最近できたハンバーガー屋さんに行くの。メンバーと予定合わなくて、行きたかったんだけどね〜。迷惑だった?」
さくら「ううん、嬉しいよ。鶴木君のお話も聞きたいんでしょ?」
保乃「バレた?」
さくら「顔に書いてあるよ。」
保乃「げぇ・・・」
保乃さんに呼ばれて、ご飯を食べに行く。
保乃ちゃんも鶴木君のこと好きだから、あんまり言いたくないけど、私しか知らない鶴木君の顔を自慢しよう・・・
「に、逃げろ!!」
保乃「あれって・・・」
さくら「つ、鶴木君?」
男の人を追いかけている鶴木君がいる。
「どけっ!」
さくら「きゃっ!」
保乃「さ、さくちゃ・・・きゃっ!」
鶴木「やめろ!!内藤!!」
「うるせぇ!!」
追いかけられていた人は、保乃ちゃんに刃物を突きつけていた。
〜〜〜〜
鶴木「くっそ!」
内藤を捕まえることができず、保乃さんが人質となった。
内藤「俺から離れろ!!この女を傷つけられたくなかったら、要求を飲め!!」
鶴木「落ち着け!内藤!!」
内藤「黙れ!!」
保乃「きゃっ!!」
あと数センチで、保乃さんの首に刃物が当たる。
鶴木「わかったから!要求を飲むからやめろ!!」
内藤「じゃ、さっさと逃走用の車と銃を寄越せ!」
鶴木「わかった!」
無線で連絡する。
鶴木「こちら、鶴木。現在指名手配犯の内藤が人質をとり、要求をしている。要求は、逃走用の車と銃です。どうぞ。」
『そんなことは、飲めない。なんとかして時間を稼げ。応援を向かわせる。』
鶴木「了解、なんとかします。」
だろうな・・・
内藤「おい!早くしろ!!」
鶴木「今から来るから待ってろ!!それより内藤!!お前、なんでこんなことをしてんだよ!!」
内藤「うるせぇ!全部お前のせいで狂ったんだよ!!」
鶴木「・・・はぁ?」
内藤「お前が現れて、何もかも狂って!大学進学するから、もう一度戦えると思っていたって聞いて、お前のその笑っている姿を叩き潰したかったのによ!!」
鶴木「・・・」
そういえば、内藤は俺を目の敵かっていうくらい、俺との試合をバチバチでしていたな。
それが、理由か・・・
鶴木「それでも、薬や大麻に手を出すのは違うだろ!!」
内藤「手は出してねぇーよ!騙されたんだよ!!お前を潰す目標がなくなって!結果も残せないから、金を稼ぐために、先輩の口車に乗ったら、これだよ!!俺は、悪くない!!」
保乃「きゃっ!」
鶴木「や、やめろ!!」
内藤は、自暴自棄だ。
このままだったら・・・
さくら「保乃ちゃんを離して!!」
内藤「な、何すんだよ!!」
鶴木「お、おい!さくら!!」
さくらが内藤の手を掴む。
内藤「離せ!!」
バチン!
さくら「きゃっ!」
顔を叩かれて、倒れる。
鶴木「っ!!」
俺は、それを見て走り出す。
内藤「く、来るな!!さ、刺すぞ!!」
保乃「っん!」
内藤「お、おい!動くな!」
さくらの行動で、内藤は動揺し、保乃さんの拘束が緩んだ。
鶴木「このドアホがっ!!!」
バッチン!!!
内藤「ぐわぁ!!」
内藤は、吹っ飛んだ。
鶴木「内藤晃樹、薬物取締法違反、暴行罪で緊急逮捕する。」
カチャン!
内藤に手錠をかける。
内藤「く、くそ・・・」
鶴木「さくら!大丈夫か!」
さくら「うん、ほっぺたが痛い・・・」
少し赤くなり腫れている。
鶴木「救急車を呼ぶか・・・」
ウゥ〜!ウゥ〜!!
鶴木「あ、来た。」
応援が来た。
内藤「・・・」
鶴木「・・・」
〜〜〜〜
内藤を愛宕警察署に移送して、取り調べをしている。
その間、俺は刑事課の人たちから書類作成のために、話をしている。
鶴木「あの、ちょっといいですか?」
刑事課「なんだ?」
鶴木「お願いがあるんですけど・・・」
刑事課「なんだ?」
鶴木「〜〜〜〜〜〜って、お願いできませんかね?」
刑事課「できるわけねぇーだろ。今から逮捕状請求しねぇーといかんし、大体署長に許可取らないとダメだろうな。」
鶴木「ですよね、すいません。」
やっぱり無理なのか・・・
「どうしたんだ?」
刑事課「あ、署長。実はこいつが・・・」
署長「なになに?」
鶴木「実は・・・」

満腹定食 ( 2022/08/07(日) 10:52 )