笑顔が絶えない警察官































小説トップ
第9章 あの時のライバル
大捜索
岡田「鶴木は、大丈夫か?」
大西「机に座って、書類の整理をしていますけど・・・」
日垣「あれは、ちょっと・・・」
鶴木「・・・」
朝の集まりで、指名手配者が多く出ていると聞いた。
その時に、内藤晃樹の名前が出た。
内藤は、柔道の全国大会に3年連続で出て、柔道推薦で大学に進学したって聞いていたけど・・・
鶴木「なんでだろうな・・・」
高校2年の秋からずっと戦った相手だったから、余計に嫌になった。
話したことはないけど、強くてすげぇ奴だと思っていた。
鶴木「・・・」
そんな奴が、薬や大麻に手を染めてしまうご時世になってしまったんだなって思う。
Prrr
鶴木「あ、やべぇ!」
岡田「はい、新橋駅前交番です。え、え?!この管轄内にですか?!わかりました!すぐに出ます!」
鶴木「す、すいま・・・」
岡田「謝るのはなしだ!指名手配者が、この管轄にいるって情報が入ったぞ!」
大西「な、なんですって?!」
岡田「本部からも応援が来るから、早く行くぞ!!」
「「「はい!」」」
〜〜〜〜
シャー!
鶴木「・・・」
日垣「鶴木。」
鶴木「・・・」
日垣「おい、鶴木。」
鶴木「・・・」
日垣「おい!鶴木!!!」
鶴木「へぇ、あ!はい!!」
キキィー!
日垣「わぁ!たく!また自分の世界に入っていたぞ!!」
鶴木「す、すいません!」
内藤を捕まえようとして、自分の世界に入っていたようだ。
何してんだよ、俺。
日垣「大丈夫だ、絶対俺たちで見つけるんだぞ。お前だけじゃないからな?いいな?」
鶴木「はい!」
とにかく辺りを見渡す。
怪しい人間がいないか探す。
鶴木「いねぇーなー。」
日垣「そんなすぐに見つかるわけねぇーだろ。」
鶴木「そうです・・・」
ジッ!
『愛宕警察署地域課に告ぐ!内藤とその仲間らしき人物がいたとの報告を受けた!場所は・・・』
日垣「鶴木!!」
鶴木「はい!」
すぐに向かう。
〜〜〜〜
鶴木「ここか・・・」
日垣「すでに人が集まっているな。」
繁華街から少し離れた廃墟ビルに着いた。
突入の準備をしている警察官がいっぱいる。
ここに内藤が・・・
「おい!すぐ準備しろ!!」
鶴木「は、はい!!」
いつでも突入できるように準備をする。
「行くぞ!!かかれぇ!!」
「「「おぉ〜!!!!」」」
「な、なんだ!?」
「さ、さつだ!!」
20人くらいいる。
そいつらを制圧しながら、内藤を探す。
「あ!内藤!!」
内藤「捕まるかよ!!」
内藤は、ビルの窓から飛び降りた。
「く、くそ!!逃すな!」
後を追おうとしても、人がごちゃまぜになり、入口に行けない。
鶴木「俺が行きます!!」
日垣「つ、鶴木!!」
俺は、窓から飛び降りる。
下は、植木になっているため、そんなに痛くはない。
鶴木「内藤!!!」
内藤を追いかける。

満腹定食 ( 2022/08/07(日) 08:02 )