笑顔が絶えない警察官































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第7章 夏の大騒ぎ
助けた女性は・・・
鶴木「うわ、まじかよ〜。」
目の前でひったくりが起きた。
腹が膨れた状態、眠さが来る、こっちに来る・・・
鶴木「はぁ〜あ。」
「か、返して〜!!!」
ここで、逃したら警察官じゃねぇーな。
鶴木「よし。」
原付が置いてある場所に犯人が走っている。
エンジンをつけて、走り出す。
「ま、待って!!」
ブ〜ン!
大通りに向かおうとしている。
鶴木「おぉっと。」
逃すわけには、行かないので近くにあった台車を掴んだ。
鶴木「止まれや!!」
そのまま投げる。
「うぉ?!」
投げた台車を避けようとして、バランスを崩した。
ガシャーン!ズズッ!!
「い、いたたぁ!」
鶴木「はい、そこまで〜。」
「このや・・・いててぇ!!」
鶴木「大人しくしろ。」
犯人の右腕を決めて背中に持ってくる。
「いだぁ!!」
鶴木「これは、返せや。」
「あ、ありがとうございます!」
鞄を取られた女性が、追いついた。
息は絶え絶えだ。
鶴木「とりあえず、110番してください。」
「は、はい!」
〜〜〜〜
「えっと〜、同職か〜。」
鶴木「そうっすね。愛宕署新橋駅前交番の鶴木裕太です。」
「じゃ、署の方で書類の書き方とか知ってるよね?」
鶴木「そうっすね。」
まさか、警察官になってから、同職に世話になるとは思わなかった。
「わ、私は・・・」
鶴木「えっと、書類あるんで管轄の署の方に行くことになりますね。」
「あ、はい・・・」
鶴木「なんか、嫌な理由があるんですか?」
「ち、ちょっと・・・」
「えっと、お名前は・・・」
「田村保乃と言います。」
「田村保・・・あ!!」
鶴木「ん?なんすか?」
「櫻坂のセンターの子だよ!!!!」
鶴木「・・・へぇ?」
またアイドルを助けたようだ。

満腹定食 ( 2022/07/15(金) 21:25 )