元不良見習いの奮闘記







































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第9章 笑ってもらうために
冷たい心
2日後
言われた場所に着いた。
高松「って、ここって・・・」
西野さんに連れて来られた練習場。
乃木坂メンバーにまた会うのか?
「あ、君かい?高松君って。」
高松「あ、はい。高松です。」
「じゃ、案内するね。ついてきて。」
高松「はい。」
〜〜〜〜
「じゃ、ここね。あとは、よろしく。」
高松「え?待ってください。何も説明なしですか?)
「あ、忘れてた。女の子が来るからその子の話相手になってね。じゃ。」
高松「ちょ、ちょっと?!」
そのまま俺を案内したスタッフは、すぐさま消える。
高松「嘘だろ・・・」
誰もいない。
頼まれてきたが、ここで女と話?
そんなの得意じゃねぇーよ。
とりあえず座るか。
高松「はぁ〜、もしかして面倒なことに足突っ込んだか?」
ガチャ!
「お、逃げるかと思ったけど、いたわ。ほら、あの子とお話ししてきな。」
「・・・はい。」
めっちゃ暗い子が来た。
まじか。
「あと、これ飲んでゆっくり話して。」
カフェオレを出される。
女の子は、スポーツ飲料を持っている。
距離を取られて座られる。
「それじゃ、頼んだ。」
スタッフは、また消える。
まじか〜。
高松「あ、あのさ。」
「はい?」
高松「名前、聞いてもいい?俺、高松寛太って言うんだ。あんたは?」
「・・・平手友梨奈。」
高松「平手か・・・あだ名とかあるのか?」
「・・・てちとか平手とか。」
高松「じゃ、てちで行くわ。何かの集団に所属しているのか?」
平手「・・・うん。してる。」
高松「そうか、どこのポジション?だっけ、そこら辺は疎いけどどこなんだ?」
平手「・・・センター。」
高松「そ、そうか。すごい所でやっているんだな。」
平手「・・・うん。」
これで、会話が終わる。
どうするか・・・
平手「ねぇ、誰かの頼みで来たの?」
高松「ん、あ、あぁ。秋元康って人からの頼みだ。困り事があるから、助けてほしいって。」
平手「あっそ・・・」
会話が終わる。
ずっと、冷たい目をしている。
言葉も何故か冷たく感じる。
何かに絶望しているのか?
高松「なぁ、てち。何か嫌なことでもあったのか?」
平手「・・・そうだね。大人に期待するのにやめたかな?」
高松「え?それは?」
平手「君には、何言ってもわからないよ。」
高松「どう言うことだ?」
平手「そ・・・」
「平手、時間だ。」
平手「はい、じゃ。」
高松「お、おい・・・」
平手は、スタッフに連れられて行く。
けど、あの冷たさは・・・
高松「もしかして・・・」
平手の心を解凍させろってことか?

満腹定食 ( 2021/10/18(月) 19:17 )