元不良見習いの奮闘記







































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第8章 スイッチ入ると止められない
悪影響
母「寛太!待ちなさい!!お前達も追いかけなさい!!」
「はっ、はい!!」
高松「はっ!はっ!はっ!」
なんだ?この場所は?
周りにビルが建っているが、人はいない。
気持ち悪い。
高松「くっそ!」
路地に入る。
「待ちやがれ!」
「はぁ?いないぞ!」
「お前達は、左だ!俺たちは、右に行く!」
息を殺して、どこかへ行くことを待つ。
高松「よし、行ったな。」
確認して、逃げる。
大通りに出ると・・・
ガシッ!
誰かに足を掴まれる。
高松「はぁ?!」
親父だった。
父「なぁ!寛太!許してくれ!!今度こそチャンスをくれ!!」
高松「嫌だ!離せ!!」
全然離さない。
高松「くっそ!」
「いたぞ!!」
高松「や、やばい!!離せ!!わ、わぁ、あぁ!!」
〜〜〜〜
高松「だぁ!!はぁ、はぁ、はぁ。ゆ、夢か・・・」
今は、6時34分。
汗、びっしょっりだ。
高松「くっそ、水飲むか。あ、シャワーにするか・・・」
二度と見たくねぇーよ。
〜〜〜〜
高松「・・・」
親父が帰って1週間が経った。
あれからずっと親父とお袋が夢に出てくる。
お袋は、俺を殺そうと数人の人間共に追いかけ、親父はずっと俺の足にしがみついて、謝っている。
見ているだけで吐き気がする。
「・・・!・・ぼう!かんぼう!」
高松「あ、はい。」
角田「ぼーとするな!注文入ったぞ!」
高松「す、すまん。」
白村「かんぼう!先にこれ運んでこい!その後に作れ!」
高松「へ、へい!」
植村「・・・」
〜〜〜〜
高松「はぁ〜。だめだ・・・」
皿を割って、指切って、トマト落として・・・最近仕事に集中できてない。
もう最悪。
親父とお袋に会ってからだ。
あいつらのせいだ。
あの2人が、もっとまともだったら、こんなことになってなかった。
そうだ、あいつらの・・・
植村「おい!たこ!!」
高松「へ、はい!!」
久々に大将に怒鳴られた。
植村「明日から、俺がいいって言うまで厨房に立つな。」
白村「・・・え?」
角田「あ?」
高松「な、なんでだよ!!」
植村「今のお前に厨房に立つ資格はない。明日から厨房に立ったら、ただじゃ済まないぞ。」
高松「そ、そんなことできるかよ!!」
植村「いや、お前に資格がないって言っただろ。」
高松「・・・っ!」
白村「や、やめろ!」
白村に腕を掴まれる。
高松「は、離せ!!」
植村「そういうことだ。もういい。上がれ。」
高松「っ!くそっ!!」
2階に上がる。
角田「大将、本当にいいんですか?」
植村「あのまま、あいつをここに立たせると指をぶった切る可能性があるし、クレームが絶えなくなると思う。」
白村「俺も大将の意見に賛成です。かんぼうは、親に会ってからおかしいです。今は、立たせないようにする方が最善の策だと・・・」
角田「・・・わ、わかりました。」

満腹定食 ( 2021/10/14(木) 22:32 )