元不良見習いの奮闘記







































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第3章 料理人の一歩
同級生?
夏になってから、忙しくなった。
なぜなら・・・
「生!おかわり!!」
「俺も!!それとなんこつの唐揚げ!」
「こっちは、枝豆と生!!」
と、いった感じで生ビールがめちゃくちゃ出る。
植村「おい!たこ!出してもいいが、飲むなよ!」
高松「は、はい!」
角田「かんぼう!ついでにこれも!!」
白村「それ出したら、こっちに来てくれ!!」
高松「はい!」
暑くなったらビールが飲みたくなるのかがわからない。
キンキンに冷えた麦茶でいいと思うんだがな。
植村「おい!たこ!!ぼぅ〜とするなよ!!」
高松「は、はい!!」
ーーーー
忙しい日々が続いたある日
角田「雨予報だから、全然来ないっすね。」
白村「そうだな。包丁でも研ぐか。」
植村「客入ったら、呼んでくれ。ちょっと席外すわ。」
角田・白村「はい。」
植村「たこ、お前は在庫整理な。」
高松「はい。」
俺は、裏に行き、野菜や米等々の整理をする。
植村「あと、康太。たこを手伝ってやれ。」
角田「へい!」
俺と角田は、在庫を確認する。
高松「角田〜、これであと何日持つんだ?」
角田「ん〜、持って4日かな。」
高松「だったら、米は買いに行った方がいいな。」
角田「そうだな。あと、野菜は?」
高松「ん〜とな。」
ガララッ!
店の扉が開く音がした。
角田「えぇ〜、まぁいいか。戻るぞ。」
高松「へい。」
厨房に戻る。
白村「いらっしゃい。かんぼう、大将呼んでくれ。」
高松「はい。」
階段を上がり、大将を呼ぶ。
高松「大将、客が来ました。」
植村「おぉ、その前にお客様な?ボケ。」
ゴツン!
高松「いってぇ!!」
頭を抑えながら降りる。
角田「かんぼう、今のはお前が悪い。」
高松「わかってるよ!」
「あ、君が高松君?」
高松「あ?そうだが?」
白村「こら、お客様に失礼だろ。」
高松「あ、そうですけど、何か?」
「学校始まる前に見に来たの。クラスは違うけど高松君と同級生になるんだから。」
高松「へぇ?あ、星野さんの知り合いか。」
「そう。先輩だけどね。私は、山下美月。よろしくね。」
高松「えっと、高松寛太っす。よろしく。」
角田「そんなことより、何しますか?」
山下「待ってもらっていいですか?まだ来るんですけど。」
白村「わかりました。かんぼう、水をお出ししろ。」
高松「はい。」
グラスに水を入れる。
高松「はい、どうぞ。」
山下「ありがとう。」
一旦、厨房に戻る。
角田「誰来るんだ?」
植村「誰でもいいだろ。仕事に集中しろ。」
角田「う、うっす!」
植村「それに康太、たこ。続きをやってこい。」
高松「はい。」
角田「えぇ〜。」
植村「あ?」
角田「い、行きます!」
倉庫に行く。
山下「大変そうですね。」
植村「それが仕事なんでさ。嬢ちゃんもだろ?」
山下「そうですね。あと、20分くらいで来ると思います。」
植村「わかった。おい!2人とも!あと20分以内で終わらせろ!!」
角田「は〜い。」
高松「はい。」
20分後〜〜
ガララッ!
山下「遅いよ〜。桃子〜。」
「ごめぇ〜ん。押しちゃった。」
山下「いいよ〜。けど、お腹ぺこぺこだよ〜。」
「すぐ食べよ〜。」
喋り方に特徴がある。
東京の人間じゃないな。
山下「桃子、私たちの同級生になる高松君だよ。」
「あ、ど〜も。大園桃子です〜。」
高松「どうも。何にしますか?」
山下「お酒まだ飲めないので、お茶とおすすめをお願いします。」
高松「2人分?」
植村「ですかもつけろや!!」
高松「あ、すいません。」
大園「えっと、トマト使った料理ありますか?」
植村「あるよ。おすすめとトマトを使った料理だな。」
山下「まずは、それでお願いします。」
植村「あいよ。たこ。」
高松「は、はい。」
厨房に戻り、大将の前に立つ。
植村「こんの!おおばかもんがぁ!!」
ここ最近で1番でかいゲンコツが落ちた。


満腹定食 ( 2021/09/14(火) 20:03 )