元不良見習いの奮闘記







































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第25章 アンダーグラウンド
絶対帰る
ウォ〜!!ワァ〜!!
バコッ!バチン!ドスン!
『勝者!!青コーナー!!』
ヒューヒッ!!オォ〜!!
「またあいつ勝ったぞ!!」
「すげぇ!!何連勝だ?!」
「えっと、8連勝?!」
「そんなやついたか?!」
高松「・・・」
あれから数日経ったが、助けが来ない。
これで、俺は手をかけていないが、8人殺している。
「おぉ、お疲れ。ほら、すぐ戻るぞ。」
高松「あぁ。」
「く、くそ・・・」
「大人しいな。まぁ、いい。連れて行けよ。」
高松「・・・」
俺に負けた奴は、処理部屋に連れていかれる。
そして・・・
バン!バン!バン!
高松「・・・」
「ほら、行くぞ。」
高松「おぅ。」
〜〜〜〜
キィ〜!バタン!
「今日は、終わりだから飯まで待ってろ。」
高松「・・・あぁ。」
これが使っている部屋は、少し埃っぽい。
それに建物自体が地下にあるため窓がない。
電気を消すと真っ暗くなる。
俺は、部屋に戻るとすぐに電気を消す。
そして、固くなったベットの上で胡座をかいて目を瞑る。
(や、やめろ!!)
(し、死にたくない!!)
(い、嫌だ〜!!)
(う、嘘だぁぁ!!!)
(お前さえいなければ・・・)
(く、くそ・・・)
この声は、俺が倒した連中だ。
心を落ち着かせないと、寝ている時に連中が、俺のことを襲いに来る。
それに俺が直接的に手を降していないが、俺が殺しているようなもんだ。
それを感じさせないためにやり始めた。
それに俺は、生き残る理由がある。
高松「七瀬さん、星野さん。」
あの2人がいる限り、俺は死ぬわけにはいかない。
絶対生き残る。
〜〜〜〜
西野side
Prrr
西野「おかしいな〜。」
寛太に電話をかけているけど、返事がない。
3、4日間隔が空くのは、何かあったのかな?
星野「なあちゃん?どうしたの?」
西野「寛太から電話来やんねん。」
星野「おかしいね。いつもならすぐに連絡来ているのに。」
西野「そうやねん。どうし・・・」
Rrrr
呼び出しのところに高松寛太の名前が表示される。
西野「もしもし?寛太?」
『いや、寛太じゃありません。』
西野「その声は・・・大将?」
植村『はい、そうです。すいません。タコじゃなくて。』
西野「い、いえ。寛太に何かあったんですか?」
植村『はい、ひらがなけやきの子を守って、連れ攫われました。』
西野「そ、そんな!!」
バタン!
驚いて立ってしまい、パイプ椅子が倒れる。
西野「あ、ごめん。」
パイプ椅子を立て直し、また座る。
西野「寛太は、どうなっていますか?」
植村『いや、それもわかりません。』
西野「そ、そうですか・・・」
植村『西野さん、あんたに悪いが、たこはどんな状況でも帰ってきた。だから、あいつのことを信じてくだせぇ。』
西野「わかりました。また連絡待ってます。」
植村『へい。では、失礼いたします。』
西野「・・・」
星野「なあちゃん?どうしたの?」
西野「寛太が、また連れ攫われた・・・」
星野「う、嘘?!」
西野「ほんまやで。けど、寛太はそんな弱くないから帰ってくる。」
星野「そうだけど・・・」
西野「私とみなみが信じやんかったら、誰が信じるん?」
星野「・・・」
西野「寛太・・・」
絶対生きて帰ってきて。
〜〜〜〜
高松「・・・」
ゴン!ゴン!ゴン!
「おい!飯だぞ!!」
高松「あぁ、今行く。」
絶対生き残る。
それだけだ。

満腹定食 ( 2022/01/04(火) 22:17 )