元不良見習いの奮闘記







































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第25章 アンダーグラウンド
再来
スタジオに着くと・・・
高松「げぇ、なんでいるんだよ。」
亀川「坂道の写真は、ほとんど私なのよ。忘れたの?」
高松「覚えてねぇーよ。」
亀川「まぁ、いいわ。付き添い?」
高松「それ以外にあるとでも?」
亀川「へぇ〜。」
高松「なんだ?」
亀川「私の撮影を断ったのに?」
高松「いや、あれは向こうの社長だろ?」
俺のモデル起用は終わっている。
向こうの社長が、どうにかして俺を使いたかったらしいが、上層部が火傷が酷すぎるからやめておけの意見が多かったとか。
亀川「まぁ、向こうが断ってきたのは仕方ないよね〜。」
高松「まぁ、その分こいつらのおかげで、稼げているけどな。」
亀川「本当、人間関係はなかなか上手いこと言ってるよね。」
高松「そうか?なかなかめんどくせぇぞ?」
亀川「それだけは、鈍感なのね。」
高松「???」
〜〜〜〜
亀川「菜緒ちゃん、もう少し笑って。そうそう。美玖ちゃんは、もうちょっと身体を、そうそう!それじゃ行くよ〜!」
撮影が始まった。
2人は、黒のニットに黒のスカートを履いて、撮影している。
高松「ふぁ〜あ、ねむ。」
新メニュー考えて、作っていたら夜中の2時を過ぎていた。
それもあの4人組が・・・
飛鳥(私達にもデザート作ってよ!)
和田(欅ちゃん達だけずるいよね〜。)
樋口(作ってくれるよね?)
星野(じゃ、よろしく〜。)
って、感じで秋元先生にチクられて甘い物を作ることになった。
とりあえず、プリンとずんだ餅は決まっている。
だが、それ以外でも作れと大将から言われて、もう一品考えている。
まぁ、色々試したが、決まらなかったけどな。
携帯で、調べるか・・・
亀川「それじゃ、次・・・」
キキィー!バタン!
黒のワンボックスカーが勢いよく止まって、扉が開いた。
黒尽くめの男が5人出てきた。
手には、何か持っている。
高松「亀川!2人を頼む!あんたらもだ!」
金村「え?!どう・・・」
高松「いいから!!」
俺は、ライトスタンドを持ち・・・
高松「うりゃ!!」
ゴツン!ガツン!
「ぐぉ?!」「おわぁ?!」
2人は、潰した。
ナイフか?棒?一瞬だから、わからねぇ。
けど、狙いは・・・
高松「あの2人には近づけさせるか!!」
蹴りを多めに入れる。
パンチは、カウンターを喰らう可能性がある。
ゴキッ!
「うぎゃ!!」
バチン!!
「ぎゃ!!」
ドスン!!
「うわぁ!!」
5人に決定打を入れる。
高松「お前ら!車に行け!!」
亀川「ほら、早く!」
金村「高松さん!」
小坂「早く!」
高松「後で行く!!」
俺も遅れていこうとするが・・・
「衰えていないようだな。」
高松「あ?」
「覚えてないか?」
高松「お、お前・・・」
俺のお袋に加担していたスタンガン野郎だ。
高松「てめぇ、捕まっていなかったのか。」
「逃げ切ったからな。それよりどきな。」
高松「俺が通すとでも?」
俺は、構える。
「じゃ、消えな!」
ガシッ!ガシッ!
「腕上げたな?」
高松「色んな経験をしたからな!おらぁぁ!」
ブン!ブン!
「でもな、これはどうだ?!」
バチバチ!ガシャン!
高松「二度とかかるか!」
「成長したな。だがな・・・」
高松「あ?」
金村「高松さん!!後ろ!!」
高松「えっ?」
バッコン!!
何者かに物で殴られた。
高松「うぁっ・・・」
俺は、意識を失う。
〜〜〜〜
金村side
高松さんが、ライトスタンドで殴られた。
金村「高松さん!!」
亀川「美玖ちゃん!だめ!!」
金村「いや!高松さんが!!」
「おい、連れて行け。」
「はっ!」
高松さんが2人がかりで連れていかれる。
亀川「待ちなさい!警察が来るわよ!」
「はぁ、もうすぐ来るか・・・おい!すぐ行くぞ!動けねぇ奴らは、置いていくからな!」
金村「ま、待ちなさい!」
亀川「み、美玖ちゃん!」
小坂「美玖!!」
私は、そこにあった角材を持つ。
金村「た、高松さんを・・・」
「やめな、嬢ちゃん。死ぬか?」
金村「うぅ・・・」
殺す目をしている。
私は、身体の震えが止まらなくなり、そこに座り込んでいる。
「じゃーな。」
高松さんは、黒のワンボックスカーに連れられていく。

満腹定食 ( 2022/01/02(日) 23:37 )